日本に設置された最初の郵便ポスト 2022.01.31 郵便ポストの話題 郵便創業時点に設置された郵便ポスト日本でいちばん最初の郵便ポストが設置されたのは、日本初の切手である龍切手4種が発行された明治4年3月1日のことです。東京・京都・大阪(大坂)の市内と、東海道の宿駅に約100本のポストが置かれました。最初の郵便ポストは白木で作られていて、都市用ポストと街道筋に置か
隠れ「〒マーク」を探そう 2022.01.23 郵便局舎の鑑賞 ドアに隠れた「〒マーク」大阪府八尾市にある「ゆくるカフェ」さんは河内木綿の問屋さんだった古民家(築250年)をリフォームしてできた喫茶店であり、大正時代は旧八尾恩智郵便局の局舎だった建物であることが知られています。気軽に郷土の歴史に触れられるスポットとして、市民の交流の場としてすっかり人気のカフ
旧逓信省簡易保険局庁舎を設計|張 菅雄 2022.01.21 逓信省技師の肖像 旧逓信省簡易保険局庁舎逓信省技師の張 菅雄は、戦前の建築学体系とされる『高等建築学』(昭和8年、常磐書房)の第19巻にある「逓信省の建築」の執筆者であり、逓信建築を語る上でも重要な人物の1人です。張が設計したことで知られるのが、綱町三井倶楽部の向かい側にあった旧逓信省簡易保険局庁舎(のち
明治初期にみられる馬蹄形の郵便窓口跡 2022.01.19 郵便局舎の鑑賞 馬蹄形の郵便窓口跡郵便創業期は初めから郵便局舎としてできた建造物ではなく、街道沿いの本陣や有力な商家などの施設を間借りしたものが主流でした。利用客は建物に上がることなく、屋外から上の部分がアーチの形をした窓口でやりとりを済ませることが多かったようです。こうした馬蹄形の郵便窓口はかつて郵便
甲州街道沿いに現存|旧勝沼郵便電信局 2022.01.17 レトロ郵便局舎 旧勝沼郵便電信局の概要山梨県甲州市にある旧田中銀行博物館は、明治31年頃に勝沼郵便電信局として建てられたことで知られています。甲州街道の宿場町であった勝沼に郵便取扱所ができたのは明治5年7月で、郵便創業の翌年のことでした。電信業務の取扱いに伴い、勝沼郵便電信局(三等郵電局)に改定されたのが明治2
集配局と無集配局 2022.01.15 日本郵便史の知識 集配局と無集配局の定義本サイトが扱うレトロ郵便局の時代の定義ではありますが、郵便局は大きく鉄道郵便局と通常郵便局に分かれます。鉄道郵便局は例外なく普通郵便局でしたが、通常郵便局には普通郵便局と特定郵便局があります。通常郵便局は、大きく集配局と無集配局に大別されます。都市部においてはほとんどの場合
郵便と電信を担った「郵便電信局」 2022.01.11 日本郵便史の知識 現業部門における郵便と電信の統合≒郵便電信局の置局郵便電信局は日本切手の専門家にとってはなじみ深いものですが、一般にはあまり知られていない名称ではないでしょう。中央省庁の逓信省が明治18(1885)年12月22日に発足して、郵便と電信は逓信省が担うことになりました。これを受けて、農商務省
郵便ポストが赤い理由について 2022.01.11 郵便ポストの話題 長かった「黒ポスト」時代日本のポストが赤いのは、イギリスに郵便制度を学んだからだと説明されることもありますが、公式には目に付きやすい色だからということになっています。日本郵便の父・前島密がイギリスに出張したのは明治4年のことでしたが、明治5年と明治20年に制定されたポストの色はいずれも黒でした。
「郵便局」は明治8年から 2022.01.07 日本郵便史の知識 創業時点は郵便役所・郵便取扱所日本に「郵便局」ができたのはいつからかご存じでしょうか。日本の郵便が明治4年3月1日(1871年4月20日)に東京大阪間で始まったのは有名ですが、創業時点で設置されたのは3つの郵便役所と62の郵便取扱所で、当初は「郵便局」ではありませんでした。全国各地にあった郵便取
都内にある現役レトロ局舎|上恩方郵便局 2022.01.04 レトロ郵便局舎 上恩方郵便局の概要八王子市西部の上恩方町(かみおんがたまち)には、上恩方郵便局があります。昭和13年9月6日に開局した当時の木造2階建て局舎が今も現役です。もともと簡単な窓口業務を行う郵便取扱所として設置されたこともあり、小規模な郵便局舎ではありますが、現在ではATM、電話ボックス、そして郵便ポ
現役局舎最古の1つ|知多岡田簡易郵便局 2022.01.01 レトロ郵便局舎 知多岡田簡易郵便局の概要知多・岡田簡易郵便局を語るために、伊井又兵衛が横須賀郵便局の出先として岡田郵便受取所を明治32年に開設したところまでさかのぼらなければなりません。2年後には郵便局に昇格し、翌明治35年に現在の位置に移転しました。この時にできた岡田郵便局局舎(現在の知多郵便局)は昭和41年