旧阿智郵便局の概要
旧阿智郵便局は、長野県下伊那郡阿智村駒場に所在していた郵便局舎で、昭和8年(1933)に竣工した木造局舎です。現在の阿智郵便局の旧局舎にあたり、三州街道(伊那街道・中馬街道)沿いの集落に位置しています。
阿智村は長野県南部の山間に位置し、中央アルプス南端の山々や神坂峠に代表される交通の要衝として知られています。近年では、環境省の調査を契機に「日本一の星空」を掲げた観光施策を展開し、昼神温泉や星空観察を中心とした地域振興が進められています。一方で、園原に残る古代東山道の痕跡や、最澄ゆかりの伝承など、古くから東西交通と文化が交錯する土地でもあります。

旧阿智郵便局の詳細情報
阿智郵便局は、長野県下伊那郡阿智村駒場に所在する郵便局で、旧称「会地郵便局」にあたります。阿智は三州街道(伊那街道・中馬街道)沿いに位置し、中山道塩尻から三河国岡崎へ至る交通路上の要地でした。古くは東山道の難所として知られる神坂峠の信濃側にあたり、逢地関に通じる交通の要衝でもあります。
伊那郡における郵便創業は明治5年(1872)であり、駒場郵便取扱所は明治7年(1874)7月に設置されました。その後、明治8年(1875)に「阿知ノ内駒場」と改称され、明治18年(1885)には再び「駒場」となります。
明治22年(1889)の町村制施行により駒場村と春日村が合併して会地村が成立したことを背景に、明治39年(1906)1月1日、局名は「会地郵便局」となりました。昭和32年(1957)2月1日には「阿智郵便局」と改称され、現在に至ります。
昭和8年(1933)に竣工した旧局舎は、昭和57年(1982)に国道153号沿いへ移転しました。旧局舎は昭和58年(1983)7月14日より「ぼくらの郵便電話資料館」として公開され、局長住宅と一体となった構造や応接室など、当時の特定郵便局の姿を伝えています。館内には郵便資料に加え、第6代局長矢澤昇による地域記録写真も展示されており、これらは『村の郵便局の100年』(1993年)としてまとめられています。

旧阿智郵便局のアクセス
所在地
〒395-0303
長野県下伊那郡阿智村駒場
アクセス
信南交通バス「鼎駅前」から乗車、「局前」下車、すぐ


阿智村は2006年度に環境省の「星が最も輝いて見える場所」に認定された
阿智郵便局の基本情報
旧局舎の所在する駒場地区は国道153号が走っています。阿智郵便局の現在の局舎は国道153号、旧局舎は旧道(かつての国道)沿いに位置しています。
所在地
〒395-0399
長野県下伊那郡阿智村駒場1280-1
阿智郵便局の沿革
明治07.07.- 設置 郵便取扱所 設置名称「駒場」
明治08.01.01 五等郵便局に改定
明治08.-.-「阿知ノ内駒場」と改称
明治18.04.20「駒場」と改称
明治19.04.26 三等郵便局に改定
明治39.01.01「会地」と改称
昭和16.02.01 特定郵便局に改定
昭和32.02.01 現名称に改称
*沿革は『日本郵便局名鑑 』森 寿博 編著/武田 聡 追補/鳴美、2021年より。