婚礼会場として再生した逓信省姫路電信局別館|上浪 朗 2022.06.07 旧姫路郵便局電話分室の概要旧姫路郵便局電話分室は、逓信省技師の上浪 朗が設計した現存する建築物の1つで、姫路城中曲輪跡の一角に立地しています。昭和3年12月に起工、昭和5年1月に電話交換局として竣工しました。監督職員は坂谷富次郎、施工は細野組です。敷地は2面を道路に接する不定形の敷地で、北と西側
旧芦屋郵便局電話事務室を設計|上浪 朗 2022.06.07 旧芦屋郵便局電話事務室の概要吉田鉄郎、山田 守と同世代の逓信省技師の中に、上浪 朗(うえなみあきら)がいます。上浪は明治30年に大阪に生まれ 、大正 11 年に東京大学工学部建 築学科を卒業し、同年逓信省経理局営繕課に進み、逓信省の建築家になりました。旧芦屋郵便局電話事務室は昭和4年に上浪が設計
旧山田郵便局電話分室|吉田鉄郎の出発点 2022.02.26 旧山田郵便局電話分室の概要重要文化財の宇治山田郵便局舎はご存じの方も多いでしょう。現在は博物館明治村(愛知県犬山市)に移築されましたが、山田郵便局と同じ敷地内に山田郵便局電話分室が良好な状態で現存しています(西日本電信電話株式会社所有)。伊勢神宮外宮の北側にあたり、大正12年から昭和29年まで電
旧赤間関・旧京都郵便電信局の設計者|三橋四郎 2022.02.18 古典主義時代の逓信省技師三橋四郎は慶應3年(1867)に生まれ、明治26年に東京大学工科大学造家学科を卒業し、当初は陸軍に入りました。明治31年9月1日、逓信省技師に任じられ、約5年間の在職期間中に、10歳上の吉井茂則とともに逓信省の主要な建築の設計にあたりました。赤間関郵便電信局、京都郵便電信
旧横浜市外電話局の設計を担務|中山広吉 2022.02.03 博物館として利用される旧横浜市外電話局横浜のみなとみらい線には日本大通り駅があります。日本大通りは慶應2年の「豚屋火事」(関内大火)の反省から生まれた防火帯であり、ひときわ広くつくられた通り沿いは横浜の官庁街として発展しました。その一角に横浜港郵便局があるのはよく知られていますが、その向かいには
旧逓信省簡易保険局庁舎を設計|張 菅雄 2022.01.21 旧逓信省簡易保険局庁舎逓信省技師の張 菅雄は、戦前の建築学体系とされる『高等建築学』(昭和8年、常磐書房)の第19巻にある「逓信省の建築」の執筆者であり、逓信建築を語る上でも重要な人物の1人です。張が設計したことで知られるのが、綱町三井倶楽部の向かい側にあった旧逓信省簡易保険局庁舎(のち