旧河内木綿商家・萩原家住宅|旧恩智郵便局 2022.07.24 旧恩智郵便局の概要萩原家住宅は東高野街道沿いにあり、かつては木綿問屋・織元でした。宝暦年間(1751-1764年)の築造です。萩原家と郵便事業との関わりは明治9年5月に始まります*。「恩知」郵便局として萩原家住宅主屋の一部を利用して開局したのが最初です。同局は明治18年に「恩智」に改称し
奥地の炭鉱開発とともに形成された集配局|旧我路郵便局 2022.07.24 旧我路郵便局の概要我路郵便局は設置時点の名称である美唄炭山郵便局といったほうがわかりやすいかもしれません。同局は大正時代の炭鉱開発とともに大正5年7月16日に設置された局で、初代炭鉱長が付けたとされる地名を採用して我路郵便局と改称になったのは昭和9年4月1日のことです。昭和24年4月1日には普通
ランチとカフェを提供する「星宿」として利用|旧大久野郵便局 2022.07.20 旧大久野郵便局の概要まず局名ですが、大久野(おおぐの)と読みます。昭和10年9月16日に大久野郵便取扱所として開局し、昭和11年10月16日に三等無集局に改定されました。大久野村は明治22年4月1日の町村制施行により単独で神奈川県西多摩郡大久野村となり、明治26年4月1日に東京都に移管さ
昭和8年に川越市駅前郵便局として設置|旧川越六軒町郵便局 2022.07.19 旧六軒町郵便局の概要川越六軒町(かわごえろっけんまち)郵便局は昭和8年6月1日に川越市駅前郵便局として設置された郵便局で、昭和17年9月に現在の名称に改称されました。開局から一貫して無集局となっています。なお、川越市駅は大正3年5月1日に東上鉄道の川越町駅として開業しました。六軒町の住民が寄附し
かつて問丸を営んだ武藤家住宅|旧福良郵便局(福島県) 2022.07.17 旧福良郵便局の概要福良と聞くと、淡路島を思い浮かべるかもしれませんが、ここでは福島県の福良郵便局を扱いたいと思います。福良は白河街道の宿場町で、福良宿からみて西側が赤津宿・東側が三代宿となります。福良宿は会津若松からおよそ1日の行程だったことから宿をとる人も多くありました。安積郡福良村は昭和30
神戸市北区でカフェとして営業|旧神戸大沢郵便局 2022.07.13 旧神戸大沢郵便局の概要昭和6年5月6日にできた大沢郵便取扱所を起源とし、翌年から三等郵便局の大沢郵便局となりました。もともと有馬郡大沢村でしたが、昭和26年7月1日に神戸市兵庫区に編入され、昭和48年8月1日に分区され、神戸市北区になりました。昭和60年5月13日から神戸大沢郵便局(特定無集局)
昭和初期の銀行を普通局として利用|旧三次郵便局 2022.07.12 旧三次郵便局の概要三次市は広島県北部にある町で、三次盆地で江の川の支流が交わる河港として、また山陰と山陽を結ぶ交通の要衝として古くから栄えました。郵便局が開設した時期も古く、明治5年2月と早いのが特徴です。三次郵便局は戦前の三等局に止まりましたが、沿革をみると、明治26年2月16日に三等郵便電信
現役レトロ郵便局のアイドル的存在|東大芦簡易郵便局 2022.07.10 東大芦簡易郵便局の概要かつて東大芦郵便局という局がありました。昭和15年6月11日に開局した郵便取扱所で、ほどなく三等郵便局に改定されました。無集配の特定郵便局だった時期が長く続きますが、昭和61年3月30日をもって廃止し、同日に東大芦簡易郵便局となりました。令和にも続く戦前の木造局舎の1つであ
昭和10年にできた呉服店を改装|下高瀬簡易郵便局 2022.07.07 下高瀬簡易郵便局の概要香川県の下高瀬簡易郵便局は簡易郵便局制度ができた翌年昭和25年9月1日に新規開局しました。現在も郵便局長を務める丸岡家が自宅兼簡易郵便局舎として今も修繕を繰り返しながら大切に使用しています。もともとは呉服店を営んでいましたが、呉服店として営業していた期間は短く、戦後は運送業
南相馬市の古刹・宝蔵寺に隣接|北海老簡易郵便局 2022.07.06 北海老簡易郵便局の概要北海老簡易郵便局は昭和39年7月1日にできた簡易郵便局で、福島県南相馬市鹿島区北海老松坂にあります。長屋門のある古民家に隣接する小規模な局舎です。サッシなどは新しいものに使われていますが、外壁や装飾などに郵便局設置時点の職人さんの遊び心が感じられます。北海老簡易
エモい旧郵便局舎として話題を集めた|旧鹿篭金山郵便局 2022.07.05 旧鹿篭金山郵便局の概要鹿篭金山はかつて島津家を支えた三大金山の1つです。明治13年には当時全国の鉱山開発を手掛けていた五代友厚の所有となり、昭和まで採掘されました。この地に郵便受取所ができたのは明治37年12月のこと。翌年4月に郵便局に改定されました。旧鹿篭金山郵便局の詳細情報現
明治の古民家を利用して戦後復興期に開局|北大呑簡易郵便局 2022.07.03 北大呑簡易郵便局の概要北大吞(きたおおのみ)と読みます。北大吞簡易郵便局は昭和28年2月1日に自治体の要請を受け、漁協受託の簡易郵便局として開局しました。かつての庄屋を務めた家ということもあり、自宅兼局舎はとても規模の大きなもので、明治初期(8年との話も)の建築となっています。もともとは客人用の