旧大洋郵便局の概要
地域の中心にあったこともあり、札郵便局、白鳥郵便局、大洋郵便局と目まぐるしく局名変更を行った郵便局でもあります。それぞれみていきましょう。
白鳥村は茨城県鹿島郡にかつて存在した村で、明治22年(1889年)4月1日、札村、江川村、中居村、飯島村、上幡木村、上沢村、大蔵村、阿玉村が合併して発足しました。村名は古代の白鳥郷に由来します。白鳥村は昭和30年(1955年)3月31日に上島村と合併し、大洋村となりました。大洋村は、太平洋に面した地理的特徴からその名を取りました。交通インフラの整備が進み、昭和43年(1968年)には鹿行大橋が開通、昭和60年(1985年)には鹿島臨海鉄道大洗鹿島線が開業するなど、交通の要所として発展しました。しかし、バブル期には小規模な別荘地が乱開発され、利用されなくなった土地が残るなど、地域に課題を残しました。
平成17年(2005年)10月11日、大洋村は旭村、鉾田町と合併して鉾田市となり、自治体としての歴史を終えました。現在もその地域は鉾田市の一部として残っていますが、乱開発の影響は課題として記憶されています。
旧大洋郵便局の詳細情報
茨城県鉾田市札に所在する大洋郵便局は、明治13年(1880年)2月に「札村」という名称で五等郵便局として設置されました(梓調では「札」)。その後、明治14年(1881年)7月25日に四等郵便局に改定され、明治19年(1886年)4月26日には三等郵便局に改定されました。
昭和4年(1929年)9月11日に局名が「白鳥」に改称され、さらに昭和16年(1941年)2月1日に特定郵便局に改定されました。昭和33年(1958年)9月11日には現名称の「大洋」に改称され、現在に至っています。
旧大洋郵便局のアクセス
所在地
〒311-2116
茨城県鉾田市札
アクセス
車:鹿島臨海鉄道・大洗鹿島線「大洋駅」から6分
大洋郵便局の基本情報
現在の大洋郵便局もモルタル造りの旧局舎の近くに所在します。かつては札城があるなど、地域の中心だったようで、実際に歩いてみると、当時の面影を感じさせます。
所在地
〒311-2199
茨城県鉾田市札1120-1
大洋郵便局の沿革
明治13.02.- 設置 五等郵便局 設置名称「札村」(梓調は「札」)
明治14.07.25 四等郵便局に改定
明治19.04.26 三等郵便局に改定
昭和04.09.11「白鳥」と改称
昭和16.02.01 特定郵便局に改定
昭和33.09.11 現名称「大洋」に改称
*沿革は『日本郵便局名鑑 』森 寿博 編著/武田 聡 追補/鳴美、2021年より。