郵便局の等級
明治6年4月、事務の繁閑により256ヵ所の重立郵便取扱所を「郵便仮役所」とし、二等から四等に格付けしました。郵便取扱人については、一等から七等までの等級を設け、口米もその等級に応じて支給することになりました。
その後、明治8年に官吏出張の郵便役所を一等郵便局に、郵便仮役所をそのまま二等から四等郵便局に、等外の郵便取扱所を五等郵便局としました*。
*三等局で知られる三等級制となったのは明治19年4月26日のことです。この時期の三等局とは意味が異なります。
文:近辻喜一(ちかつじ・きいち)
郵便史研究会会長。『新版・明治郵便局名録』(鳴美、2015年)校訂者として知られ、一般の方にも親しみやすい郵便史の解説で定評がある。多摩地域を中心とする郷土史研究者としての顔も持つ。