日田往還(朝倉街道)沿いの今を見守る旧比良松郵便局(朝倉郵便局)

旧比良松郵便局の概要

比良松郵便局(ひらまつゆうびんきょく)と読みます。比良松村(ひらまつむら)は、福岡県上座郡にかつて存在した村であり、筑後川中流右岸に広がる農業地帯として発展していました。明治22年(1889年)4月1日、町村制施行に伴い、比良松村は須川村、宮野村、烏集院村と合併し、宮野村が成立しました。その後、明治29年(1896年)4月1日に上座郡が下座郡、夜須郡と統合され、朝倉郡となりました。

昭和30年(1955年)3月31日には、宮野村が朝倉村、大福村と合併し、新たに朝倉村が誕生しました。この地域は後に町制施行により朝倉町となり、現在の朝倉市の一部となっています。

旧比良松郵便局

旧比良松郵便局の詳細情報

福岡県朝倉市須川にある朝倉郵便局は、明治7年(1874年)12月20日に「比良松」という名称で郵便取扱所として設置されました。その後、明治8年(1875年)1月1日に五等郵便局に、明治19年(1886年)4月26日に三等郵便局にそれぞれ改定されました。昭和16年(1941年)2月1日には特定郵便局に改定され、昭和30年(1955年)6月1日に現在の名称である「朝倉郵便局」に改称されました。現在も地域の郵便業務を支える重要な拠点として運営されています。

旧比良松郵便局は日田往還(朝倉街道)沿いに位置しています。日本酒の醸造施設だった場所を改築して郵便局舎とし、昭和45年(1970)まで郵便局舎として使用しました。郵便局長家は、「国菊」という銘柄の日本酒の製造・販売を手掛ける地元の酒造メーカーの株式会社篠崎は遠縁ということです。

旧比良松郵便局のアクセス

所在地
〒838-1303
福岡県朝倉市比良松(旧日田街道比良松沿い)

アクセス
車:大分自動車道「朝倉IC」から約3分
バス:西日本鉄道・甘木鉄道「甘木駅」から徒歩約9分、西鉄バス「朝倉総合庁舎入口」で乗車、「比良松」下車、徒歩2分

旧局長家の篠崎様のご厚意により旧局舎の中を見学する機会をいただきました。高い天井、採光をよく考えた窓の配置などが特徴です。

朝倉郵便局の基本情報

現在の朝倉郵便局は国道386号から旧道(朝倉街道)に入る道の途中にあります。平屋の昭和40年代の特定郵便局舎に典型的な建築になっています。

所在地
〒838-1399
福岡県朝倉市須川2521-3
旧比良松郵便局

朝倉郵便局の沿革
明治07.12.20 設置 郵便取扱所 設置名称「比良松」
明治08.01.01 五等郵便局に改定
明治19.04.26 三等郵便局に改定
昭和16.02.01 特定郵便局に改定
昭和30.06.01 現名称「朝倉」に改称

沿革は『日本郵便局名鑑 』森 寿博 編著/武田 聡 追補/鳴美、2021年より。

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