レトロな郵便局の庇
建築物において出入口、窓などの上に日差しや雨水を遮るために部分的に設けられた突出物が庇です。明治末期から大正時代の前半までの擬西洋風のレトロ郵便局舎には、優美に湾曲した庇をつくるのが流行しました。これは局地的なものではなく、全国各地にみられる特徴です。逆に昭和の郵便局舎にはほとんど見られなくなり、角ばった印象の庇が多くなります。
いかがだったでしょうか。庇は郵便局を利用する方々が必ず通過した場所であり、郵便局の外観にも大きな影響を与える場所であり、設計者が創造性を発揮できる重要な部分でもあります。ぜひ郵便局舎全体とともに、庇の持つ雰囲気を味わいたいものです。