オシャレなカフェとして文化財を活用|旧常陸北条郵便局

旧常陸北条郵便局の概要

筑波郵便局は明治5年7月1日に設置された北条郵便取扱所を起源とします。現存する旧北条郵便局舎は昭和8年のもので、昭和37年10月1日に移転するまで使用されていました。このときの移転と同時に筑波郵便局と改称しています。もっとも、つくば市の中心的な郵便局は筑波学園郵便局であり、筑波郵便局は旧筑波町の郵便局といった位置づけです。旧北条郵便局舎が今日の姿になったのは平成20年の改修工事によります。平成27年11月17日には国登録有形文化財となりました。

旧常陸北条郵便局の詳細情報

北条という地名は、かつて存在した筑波郡のうち、桜川を境に二分された北側にあたります。江戸時代から筑波山の登山口として栄えてきました。明治22年4月1日の町村制施行により北条町となり、以降は大字となります。北条町は昭和30年2月1日、近隣の町村とともに筑波町の一部となりました。さらに筑波町とつくば市(昭和62年11月末に成立)が昭和63年1月31日に合併して今日にいたります。

昭和8年の旧常陸北条郵便局舎は奥行きの長い敷地に建つ建物で、1階前方がもと局舎で、後方と2階は和風住宅の形式を残しています。ここに地元の食材を使ったプレートや季節のお菓子などを味わうことができるカフェが入ったのは、平成20年11月のことです。「カフェ ポステン」として営業し、SNSなどで広く発信しています。レトロな郵便局舎が地域密着のカフェとして活用されるという成功事例の1つに数えられるのではないでしょうか。

なお、同じ通り沿いには醤油の醸造・販売を営んでいた宮本家住宅があります。かつて同家の宮本清次郎は明治39年から大正4年にかけて自宅を提供して郵便局を営業していました。ここではブログ「たかぼんのつくば市北条古民家暮らし」(平成20年8月2日)から宮本家に郵便局があった当時の写真をご紹介させていただきます。

明治末から大正期の北条郵便局

暖簾には「郵便・電文」と記されており、その上の看板にはHojo Post Officeと記されている。

旧常陸北条郵便局(カフェ ポステン)のアクセス

所在地
〒300-4231
茨城県つくば市北条183

アクセス
バス:関鉄パープルバス「北条駅入口」徒歩2分、関鉄パープルバス「北条仲町」徒歩3分、関鉄パープルバス「北条」徒歩5分
車:常磐自動車道「土浦北IC」から 10.6km

cafepostenの店内

cafepostenの店内を紹介する絵はがき

筑波郵便局の基本情報

現在の筑波郵便局の設置名称は北条郵便取扱所であり、戦後の昭和37年9月末まで北条郵便局として営業していました。文化財としての名称が旧常陸北条郵便局となっているのは、明治42年まで常陸(ひたち)という旧国名が消印に表記されていたためと考えられます。郵便史の文脈において一般的な表記法ではありませんが、ここでは文化財の登録名となっていることから旧常陸北条郵便局として取り上げています。また、『局所原簿』(郵政省)には「北條」と表記されています。

所在地
〒300-4299
茨城県つくば市北条4347-6
(現郵便局舎の所在地)

筑波郵便局の沿革
明治05.07.- 設置 郵便取扱所 設置名称「北条」
明治08.01.01 五等郵便局に改定
明治14.07.25 四等郵便局に改定
明治19.04.26 三等郵便局に改定
明治34.12.26 三等郵便電信局に改定
明治36.04.01 三等郵便局に改定
昭和16.02.01 特定郵便局に改定
昭和37.10.01 現名称に改称

沿革は『日本郵便局名鑑 』森 寿博 編著/武田 聡 追補/鳴美、2021年より。

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