中山道の舟運の湊(鏡島湊)として栄えて旧鏡島郵便局

旧鏡島郵便局の概要

鏡島(かがしま)と読みます。鏡島村は岐阜県稲葉郡にあった村で、現在は岐阜市の一部です。長良川の東岸と南岸に位置し、かつては中山道の船運の湊として栄えていました。奈良時代には「乙津島」と呼ばれ、鏡島という名前の由来は、空海がこの地に赴き龍神に向けて鏡をかざした伝説にちなむとされています。江戸時代には天領や加納藩の管理下にあり、美濃国厚見郡に属していました。明治時代に入り、東鏡島村と西鏡島村が合併して鏡島村となり、その後昭和30年(1955)に岐阜市に編入されて鏡島村は消滅しました。

旧鏡島郵便局

旧鏡島郵便局の詳細情報

鏡島郵便局は岐阜県岐阜市に位置し、明治34年(1901年)3月10日に郵便受取所として開設されました。翌年、明治35年(1902年)2月28日には一度廃止されましたが、すぐに三等郵便局として再設置されました。その後、昭和16年(1941年)に特定郵便局に改定されるなど、歴史的に重要な変遷を経ています。最終的に、平成18年(2006年)10月1日に集配業務が廃止され、岐阜中央郵便局が業務を引き継ぎました。現在の鏡島郵便局は岐阜市鏡島精華に位置しています。

現存する旧局舎は旧梅田家住宅として知られます。逓信省官吏だった先々代が始めた局舎で、昭和25年(1950)頃まで郵便局をやっていました。現在「寿和屋」という雑貨屋さんを営んでいます。かつては集配もしていたため、かなり奥行の大きな建物となっています。中山道沿いですが、周囲に旧街道の名残を止める建物はあまりありません。

旧鏡島郵便局

旧鏡島郵便局(寿和屋)のアクセス

所在地
〒501-0123
岐阜県岐阜市鏡島西1丁目4-12

アクセス
岐阜バス「JR岐阜駅前」から、「鏡島小学校前」下車すぐ

旧鏡島郵便局の電話室

鏡島郵便局の基本情報

鏡島郵便局としての沿革は次のとおりです。

所在地
〒501-0112
岐阜市鏡島精華3-1-20

鏡島郵便局の沿革
明治34.03.10 設置 郵便受取所
明治35.02.28 廃止  引継:鏡島

明治35.03.01 設置 三等郵便局
昭和16.02.01 特定郵便局に改定
平成18.10.01 集配廃止 引継:岐阜中央
書留引受局記号:4001
為替番号:24111

沿革は『日本郵便局名鑑 』森 寿博 編著/武田 聡 追補/鳴美、2021年より。

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