鴻之舞鉱山の歴史を今に伝える旧上藻別駅逓所

旧上藻別駅逓所の概要

上藻別駅逓所は、紋別市から遠軽町丸瀬布に向かう途中にある、大正15年(1926年)に建てられた歴史的な建物です。これは北海道開拓時代に、運輸、通信、宿泊の機能を兼ね備えた施設でした。現在、上藻別駅逓保存会によって修復され、鴻之舞金山の資料や開拓史料を展示する資料館として一般に公開されています。

旧上藻別駅逓所

旧上藻別駅逓所の詳細情報

この駅逓所は元々官設で、昭和9年(1934)に増築されたものです。建物は入母屋造りの平屋と寄棟造りの2階建てで構成されており、全体で301.4㎡の広さがあります。建物の外壁は下見板張りで、2階の窓には装飾的な額縁が施されています。内部は中廊下式で、客室などが配置されています。上藻別駅逓所は、紋別地方で現存する唯一の駅逓建造物であり、戦前の北海道独特の建築形態をよく残しています。

昭和15年(1940)に駅逓業務を廃止した後、昭和24年(1949)まで旅館として、その後は住宅として利用されました。。戦前の北海道独特の建築形態を有する古建築物としての価値が評価され、平成20年(2008)10月には国の登録有形文化財に指定されました。

旧上藻別駅逓所のアクセス

所在地
〒094-0025
北海道紋別市上藻別297-1

アクセス
「オホーツク紋別空港」から車で40分
「紋別バスターミナル」から車で30分
「紋別バスターミナル」からバスで45分「駅逓」下車

旧上藻別駅逓所(鴻之舞鉱山資料館)の基本情報

鴻之舞鉱山は、北海道紋別市鴻之舞に位置していた金、銀、銅などを産出する鉱山で、大正4年(1915)に発見され、昭和48年(1973)まで住友金属鉱山によって運営されました。この鉱山は、日本で佐渡金山・菱刈金山に次ぐ第3位の金産出量を誇り、最盛期には約14,640人の人口を擁する大規模な鉱山町が形成されました。第二次世界大戦中は金の生産が縮小され、多くの労働者が他部門や事業所に移動しました。戦後は1948年(昭和23年)に操業を再開しましたが、金価格の下落と資源の枯渇により閉山しました。

鉱山跡地には、大煙突や発電所跡などの構造物が残り、鉱山の歴史を今に伝えています。また、鉱山と紋別市街を結んでいた鴻紋軌道や鴻丸索道などの輸送システムもかつて存在しました。現在、旧上藻別駅逓所は鴻之舞金山資料館として公開されており、鉱山の歴史を展示しています。

所在地
〒094-0024
北海道紋別市藻別630-1

旧上藻別郵便局(参考)

上藻別郵便局・上上藻別郵便局は昭和13年(1938)11月6日に郵便取扱所として開業し、昭和15年(1940)に三等無集局、翌年に特定無集局へと格上げされました。1965年(昭和40年)に上藻別郵便局に改称された後、1980年(昭和55年)に廃止され、業務は藻別郵便局に引き継がれました。同年、上藻別簡易郵便局が新たに設置されましたが、1996年(平成8年)に閉鎖され、紋別郵便局がその業務を継承しました。現在、郵便局舎跡は半壊状態で現存しているようです。

藻別簡易郵便局の沿革
昭和13.11.06 設置 郵便取扱所 設置名称「上藻鼈」
昭和15.02.01 三等無集局に改定
昭和16.02.01 特定無集局に改定
昭和40.10.01 現名称に改称
昭和55.07.01 廃止  引継:藻別

昭和55.11.05 設置 簡易局
平成08.02.01 一時閉鎖  引継:紋別
平成08.03.01 閉鎖中廃止 引継:紋別
書留引受局記号:9861イ
為替番号:99763

沿革は『日本郵便局名鑑 』森 寿博 編著/武田 聡 追補/鳴美、2021年より。

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