横田診療所として活用されていた旧越ヶ谷郵便局

旧越谷(越ケ谷)郵便局の概要

越谷市自体は、江戸時代に日光街道の宿場町として栄え、現在は埼玉県の南東部に位置する中核市で、人口は約34万人となっています。市名の由来は、大宮台地の麓にある低地、すなわち「越ヶ谷」から来ています。市は1958年に市制施行され、その後急速に都市化が進みました。越谷駅は東武伊勢崎線の主要駅で、市の交通の要です。現在の越谷郵便局へのアクセスには、東武伊勢崎線の北越谷駅から徒歩約13分で到着します。

市内には久伊豆神社や越谷アリタキ植物園などの名所があり、また「水郷こしがや」として知られるほど多くの河川が流れています。近年では越谷レイクタウンが開発され、イオンレイクタウンなどの大型商業施設が集客を見せています。

旧越谷郵便局

旧越ヶ谷郵便局の詳細情報

越ヶ谷郵便局の沿革は、明治時代の初期に設立されたことから始まります。明治5年(1873年)7月1日に郵便取扱所として設置され、設置名称は「越ヶ谷」でした。その後、明治7年(1874年)には四等郵便役所に、明治8年(1875年)1月1日には四等郵便局に改定されました。郵便局の等級は明治19年(1886年)4月26日に三等郵便局に引き上げられました。明治28年(1895年)3月26日には、三等郵便電信局に改定され、郵便と電信の業務を統合しましたが、明治36年(1903年)4月1日には再び三等郵便局に戻されました。昭和16年(1941年)2月1日には特定郵便局に改定されました。

昭和時代に入り、昭和30年(1955年)2月1日に現在の名称である越谷郵便局に改称されました。昭和35年(1960年)11月1日には普通郵便局に局種別が改定され、以後長らくこの形態を維持してきました。しかし、平成の時代になると大きな変化が訪れました。平成29年(2017年)2月6日には集配機能が廃止され、新越谷郵便局へ業務が引き継がれたのです。

横田診療所となったピンク色の旧局舎は昭和10年(1935年)の建物です。昭和30年1月末まで使用されました。横田診療所(内科・産科・婦人科)は院長の死去により休業しています。旧局舎の裏手に小さなお社と大きく育った樹が建っていて、かつて町の中心だったことが感じられました。細部の装飾もとてもよくできていて思わず見入るような戦前局舎です。

旧越谷郵便局

旧越ヶ谷郵便局のアクセス

所在地
〒343-0813
埼玉県越谷市越ケ谷3-2-30

アクセス
東武鉄道・伊勢崎線「越谷駅」 から徒歩7分

旧越谷郵便局

越谷郵便局の基本情報

越谷郵便局は街道筋ということもあり、早い時期に開局し、今日にいたります。ここでは越谷郵便局の沿革をまとめています。

所在地
〒343-0025
埼玉県越谷市大沢4-6-15

越谷郵便局の沿革
明治05.07.01 設置 郵便取扱所 設置名称「越ヶ谷」
明治07.07.- 四等郵便役所に改定
明治08.01.01 四等郵便局に改定
明治19.04.26 三等郵便局に改定
明治28.03.26 三等郵便電信局に改定
明治36.04.01 三等郵便局に改定
昭和16.02.01 特定郵便局に改定
昭和30.02.01 現名称に改称
昭和35.11.01 普通郵便局に改定
平成29.02.06 集配廃止 引継:新越谷
平成29.02.20 ゆうゆう窓口廃止
書留引受局記号:212
為替番号:03022

沿革は『日本郵便局名鑑 』森 寿博 編著/武田 聡 追補/鳴美、2021年より。

関連記事

アーカイブ

2025年2月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
2425262728  
TOP