旧宮郵便局の概要
宮郵便局のある地域は、奥州街道と羽前街道の分岐点であたり、伊達家が参勤交代が仙台を出立して最初の宿場町として栄えました。いつ成立したのかは不明ですが、刈田嶺神社が所在することから、この地域は古くから「宮」と呼ばれていました。江戸中期には78軒の町屋が並んでおり、近代以降は商家が多く、土蔵や店蔵などが今も残されています。江戸時代末期には宮向山地区と曲竹地区の松川沿いに大規模な桃が植栽され、宮の桃は花見も含めて大変有名でした。街道沿いの茶屋の影響で菓子作りが古くから盛んであり、明治時代には仙台屋の桃羊羹が大当たりしたという記録があります。
旧宮郵便局の詳細情報
宮郵便局は宮城県刈田郡蔵王町宮馬場に位置する郵便局であり、明治7年(1874年)12月に郵便取扱所として設置されたのが最初です。翌年の明治8年(1875年)1月1日に五等郵便局に改定され、明治13年(1880年)には「宮村」と改称されました。その後、明治17年(1884年)に現名称の「宮郵便局」と改称され、明治19年(1886年)4月26日に三等郵便局に改定されました。昭和16年(1941年)2月1日には特定郵便局に改定され、地域の郵便業務を支え続けています。平成23年(2011年)3月18日から3月23日までは東日本大震災の影響で一時閉鎖されましたが、その後迅速に復旧し、地域住民へのサービスを再開しました。
旧宮郵便局のアクセス
所在地
〒989-0701
宮城県刈田郡蔵王町宮町
アクセス
徒歩:JR東日本・東北本線「東白石駅」から19分
車:東北自動車道「白石IC」から4分
宮郵便局の基本情報
仙南信用金庫 蔵王支店から県道12号線を隔てた正面に旧局舎は位置しています。保存状態もよく堂々とした風格があります。
所在地
〒989-0799
宮城県刈田郡蔵王町宮馬場17-2
宮郵便局の沿革
明治07.12.- 設置 郵便取扱所
明治08.01.01 五等郵便局に改定
明治13.-.-「宮村」と改称
明治17.-.- 現名称に改称
明治09.04.26 三等郵便局に改定
昭和16.02.01 特定郵便局に改定
平成23.03.18~03.23 一時閉鎖(大震災)
*沿革は『日本郵便局名鑑 』森 寿博 編著/武田 聡 追補/鳴美、2021年より。