現役のレトロ郵便局舎(2023/2/21現在)
戦前から概ね昭和30年代初め頃までにできた木造郵便局舎のうち、簡易郵便局などの局舎として活用されている事例を紹介したいと思います。かつての三等郵便局、中には集配業務を行っていた規模の大きなものまでが、今もなお現役の簡易郵便局舎として、地方における通信機関・金融機関としての役割を果たしています。そんな局舎のある街並みをみていると、昭和の日本の息遣いまでが聞こえてくるような感じがします。
逓信省時代から続く局舎×現役簡易郵便局
ここでは昭和30年代の局舎も含めて紹介していますが、昭和24年以前の逓信省時代の局舎が簡易郵便局として使用されているものは全国的にみてもかなり少ないです。長後簡易郵便局(青森県佐井村)、東大芦簡易郵便局(栃木県鹿沼市)、三波簡易郵便局(石川県能登町)、野向簡易郵便局(福井県勝山市)、平三簡易郵便局(千葉県市原市)、五開簡易郵便局(山梨県富士川町)、博物館明治村簡易郵便局(愛知県犬山市)、知多岡田簡易郵便局(愛知県知多市)、薦原簡易郵便局(三重県名張市)、神戸西戸田簡易郵便局(兵庫県神戸市)、上灘簡易郵便局(兵庫県洲本市)、日光簡易郵便局(鳥取県伯耆町)、鳥取円通寺簡易郵便局(鳥取県鳥取市)、森脇簡易郵便局(広島県庄原市)の14局をリスト(令和2年時点)していますが、簡易郵便局の情報自体が少ないこともあり、リストアップされていないものもあるかもしれません。