旧信濃中牛馬合資会社社屋
日本における郵便創業の歴史に関心を持つと、必ずどこかで出会うのが中牛馬会社(ちゅうぎゅうばがいしゃ)ないし中牛馬合資会社です。長野県伊那地方の農民が副業的に開始した馬による陸上輸送である中馬(ちゅうま)を起源とし、のちに専業化して、山梨県・長野県を中心に広範なネットワークを築きました。郵便創業期には、高崎から上州を経て信州にいたるルートの運行が認可され、中牛馬会社として郵便・貨物両方の輸送を担ったことで知られます。
国の登録有形文化財に指定された旧信濃中牛馬合資会社社屋は明治45年に完成して大正13年に曳家した建物です。善光寺郵便局は昭和34年2月に開局してから昭和62年11月までこの建物に入居していました。
旧善光寺郵便局(楽茶れんが館)のアクセス
所在地
〒380-0841
長野県長野市大字長野大門町67-1
アクセス
長野電鉄長野線「権堂駅」出口4出口から徒歩約9分
善光寺郵便局の基本情報
現在の郵便局舎は善光寺に参詣する道の中腹にあります。
所在地
〒380-0841
長野県長野市長野大門町515
善光寺郵便局の沿革
明治05.07.01 設置 郵便取扱所
明治06.04.- 二等郵便役所に改定
明治07.-.-「長野」と改称(その後、長野中央、に)
書留引受局記号:310ノ
為替番号:11410
昭和34.02.01 設置 特定無集局
*沿革は『日本郵便局名鑑 』森 寿博 編著/武田 聡 追補/鳴美、2021年より。