旧新宮郵便局の概要
新宮郵便局のある新宮は全国的な知名度は高く、わざわざ説明の必要もないかもしれません。紀伊半島の南端に位置し、温暖で高温多雨の気候に恵まれた自然豊かな地域です。この地は古来、熊野信仰の中心地として重要で、熊野速玉大社をはじめとする聖地が存在します。2004年には、これらの聖地と参詣道が「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録されました。新宮市は歴史的にも重要で、日本書紀に「熊野神邑」として登場し、紀州藩の支配や捕鯨文化の中心地として繁栄しました。
新宮町は昭和8年(1933)10月1日に東牟婁郡新宮町と三輪崎町が合併して新宮市となりました。和歌山県で二番目に市制を施行した地域であり、熊野大橋の完成(1935年)以前は、三重県営の渡し船が主な交通手段でした。昭和21年(1946)には、南海地震が発生し、新宮市では大きな被害が出ました。その後の歴史では、昭和31年(1956)に高田村を編入し、昭和34年(1959)に紀勢本線が全通しました。平成17年(2005)には旧新宮市と熊野川町が合併し、新しい新宮市が発足しました。平成23年(2011)には台風12号による豪雨で、特に旧熊野川町域を含む市内各地で大きな被害が発生しました。
旧新宮郵便局の詳細情報
新宮郵便局は和歌山県新宮市に位置しています。この郵便局の歴史は、明治5年(1872年)2月7日に新宮郵便取扱所として設置されたことに始まります。翌年の明治6年(1873年)7月には四等郵便役所に、明治8年(1875年)1月1日には四等郵便局に改定されました。さらに明治13年(1880年)11月には三等郵便局に、明治23年(1890年)12月16日には三等郵便電信局に改定されました。明治35年(1902年)12月15日には一度廃止されましたが、翌日の明治35年12月16日に二等郵便電信局として再設置され、明治36年(1903年)4月1日に二等郵便局に改定されました。昭和16年(1941年)2月1日に普通郵便局に改定されています。
旧新宮郵便局のアクセス
所在地
〒647-0081
和歌山県新宮市新宮7683-54
アクセス
JR西日本、JR東海・紀勢本線「新宮駅」から徒歩7分
新宮郵便局の基本情報
旧局舎の徒歩圏内に現在の新宮郵便局は所在します。新宮郵便局の詳しい沿革は次のとおりです。
所在地
〒647-8799
和歌山県新宮市伊佐田町2-1-18
新宮郵便局の沿革
明治05.02.07 設置 郵便取扱所
明治06.07.- 四等郵便役所に改定
明治08.01.01 四等郵便局に改定
明治13.11.- 三等郵便局に改定
明治23.12.16 三等郵便電信局に改定
明治35.12.15 廃止
明治35.12.16 設置 二等郵便電信局
明治36.04.01 二等郵便局に改定
昭和16.02.01 普通郵便局に改定
書留引受局記号:526
為替番号:47004
*沿革は『日本郵便局名鑑 』森 寿博 編著/武田 聡 追補/鳴美、2021年より。