長屋門右側に残された逓信遺構|旧塩尻郵便局(上大門郵便局)

旧塩尻郵便局の概要

塩尻郵便局などが所在する大門は長野県塩尻市の中央部に位置する地区で、市の中心市街地を形成しています。この地域は塩尻市の行政、商業、文化の中核となっており、多くの官公庁や商業施設が集中しています。大門地区の人口は約9,600人で、地域の発展と活動がさかんです。大門は田川の上流左岸にあり、桔梗ヶ原台地の南端に位置しています。地理的には中山道塩尻宿の西方約2キロメートルにあたり、江戸時代までは農村地帯でした。しかし、1902年の塩尻駅開設により、駅前の大門中央通りに商店街が形成され、地区は急速に発展しました。

特に大門六番町は、昭和40年に設定された地域で、塩尻駅の東側に位置します。この町には塩尻郵便局や塩尻市立体育館、日本電産コパル塩尻事業所などの重要施設があり、地域の重要な機能を担っています。

旧塩尻郵便局

旧塩尻郵便局の詳細情報

塩尻郵便局は、明治37年(1904年)3月15日に「大門」として郵便受取所が設置され、明治38年(1905年)4月1日には三等無集局に改定されました。さらに明治39年(1906年)1月1日には「上大門」と改称されました。大正3年(1914年)3月16日には現在の名称である塩尻郵便局に改称し、集配業務が開始されました。昭和16年(1941年)2月1日に特定郵便局に、そして昭和39年(1964年)6月20日に普通郵便局にそれぞれ改定されました。塩尻市内にはかつての郵便局が残されています。

塩尻郵便局では、令和6年3月15日に開局120年を迎えたことから、イベントを行ったほか、自局のインスタグラムにて周知活動を行いました。

旧塩尻郵便局

旧塩尻郵便局のアクセス

所在地
〒399-0731
長野県塩尻市大門六番町

アクセス
JR東日本「塩尻駅」から徒歩15分、旧中山道沿い大門神社近く

旧塩尻郵便局

塩尻郵便局の基本情報

塩尻郵便局の沿革は注意が必要です。明治5年に開設された塩尻郵便取扱所は現在の塩尻中町郵便局にあたります。明治37年3月開局の上大門郵便局が大正3年3月に塩尻郵便局と改称し、それまでの塩尻郵便局が塩尻中町郵便局となりました。

所在地
〒399-0799
長野県塩尻市大門六番町3-1

参考:塩尻郵便局の沿革
明治37.03.15 設置 郵便受取所 設置名称「大門」
明治38.04.01 三等無集局に改定
明治39.01.01「上大門」と改称
大正03.03.16 現名称に改称、集配開始
昭和16.02.01 特定郵便局に改定
昭和39.06.20 普通郵便局に改定
書留引受局記号:3287
為替番号:11203

参考:塩尻中町郵便局の沿革
明治05.07.01 設置 郵便取扱所 設置名称「塩尻」
明治08.01.01 五等郵便局に改定
明治14.04.20 四等郵便局に改定
明治19.04.26 三等郵便局に改定
明治27.02.16 三等郵便電信局に改定
明治36.04.01 三等郵便局に改定
大正03.03.16 現名称に改称
集配廃止 引継:塩尻
昭和16.02.01 特定無集局に改定

沿革は『日本郵便局名鑑 』森 寿博 編著/武田 聡 追補/鳴美、2021年より。

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