(メイン写真は一時、札幌郵便局もおかれた札幌市時計台)
採録残り300局
今後、「レトロ郵便局」において採録すべき旧郵便局舎は、全国に約300例を数えております。いずれも地域の歴史や交通の変遷を物語る重要な存在でもあります。引き続き、現地への訪問、外観の撮影、関連史料の確認を重ねながら、採録作業を進めてまいります。すでに訪問および撮影を終えたストックも一定数ございますが、所在地の確認や沿革の裏付けなど、調査を継続しているものも少なくありません。
2026年秋頃からは、これらの成果を整理し、順次公開を開始していく予定です。単なる写真記録にとどまらず、可能な限りその成立背景や地域との関係性にも触れながら、読み応えのある形での公開を目指します。
当面の方針
管理人にとって、郵便史研究会の先輩研究者であり、当サイトの理解者・協力者でもある井上卓朗氏より、これまで専門誌・学術誌などで発表されてきた論文3本について、当サイトでの公開をご許諾いただいております。これらの論考は、いずれも郵便史研究の基礎を支える重要な内容を含んでおり、サイトをご覧いただく方々にとっても有益な資料になるものと考えております。当面は、これらの原稿をウェブ掲載に適した形に整理し、順次公開してまいります。
あわせて、既存の採録記事との関連付けも行い、単発の資料提示にとどまらず、サイト全体としての理解が深まる構成を意識していきたいと考えております。
スピンオフ企画
管理人の活動は、当サイトの運営と並行して、いくつかのスピンオフ企画として展開しております。大きく4つございます。
1.切手市場への出店
「レトロ郵便局」名義で、切手市場に出店しております。奇数月は切手の博物館での会議開催日と重なるため、原則として偶数月の第一土曜日に出店し、日本切手・外国切手・カバー類・郵便史料・文献などの重複品を分譲しております。価格についても抑えた設定とし、ご来場いただいた方々からはご好評をいただいております。実物資料に触れる機会として、ぜひ足をお運びいただければ幸いです。
2.YouTubeチャンネルの開設
郵趣および郵便文化に関する発信の一環として、YouTubeチャンネル「郵趣Gちゃんねる」を運営しております。現地取材の様子や、資料の読み解き方、郵便局舎の見どころなどを動画形式で紹介しており、「レトロ郵便局」の記事制作の背景となるプロセスも取り上げています。文字だけでは伝えきれない現地の空気感や視点を補完するものとして、あわせてご覧いただければと思います。
3.連載企画
神奈川新聞において連載「かながわ郵便史」(毎月第2木曜日)を担当しているほか、公益財団法人日本郵趣協会の機関誌『月刊 郵趣』に「郵趣風土記」を寄稿しております。
これらの連載では、地域に根ざした郵便の歴史や、個別の資料から見えてくる時代背景を、比較的読みやすい形で提示することを意識しています。「レトロ郵便局」のサイト運営や取材活動の中で得られた知見を、異なる媒体を通じて展開することで、郵便史の裾野を広げる一助となればと考えております。

旧牧園郵便局(鹿児島県霧島市牧園町宿窪田)
4.東京医療保健大学医療保健学部への出講(非常勤講師)
関東逓信病院の看護学校を前身とする東京医療保健大学において、看護師・管理栄養士・医療情報技師などの資格取得を目指す学生を対象に、「共通科目 歴史」の講義を担当しております。
講義では、井上卓朗・星名定雄『郵便の歴史』(鳴美、2021年)をベースに、日本郵便史の通史を概説するとともに、通信制度が社会の基盤としてどのように機能してきたかを伝えることを主眼としています。20歳前後の学生にとってはなじみの薄い分野ではありますが、現代社会を支えるインフラの歴史として関心を持ってもらえるよう工夫しています。
なお、東京医療保健大学立川看護学部における講義では、講義資料の図版に郵便切手を用いることはありますが、基本的に郵便史の要素はありません。
以上、当面の運営方針と周辺活動についてご紹介いたしました。引き続き、「レトロ郵便局」をどうぞよろしくお願い申し上げます。