現存する「分離派風局舎」で知られる旧逓信省下関郵便局電話課庁舎 2024.06.04 逓信省技師の肖像 旧逓信省下関郵便局電話課庁舎の概要旧逓信省下関郵便局電話課庁舎は、大正13年(1924年)に建設された建物で、中国地方で初めて「共電式」電話交換を導入した逓信省の建物としての意義を持っています。この建物は、電話の需要増加に応えるために建てられ、逓信省が電話専用の局舎の建設を進めた一環として設計さ
レトロ郵便局と文化財の種類 2024.05.28 郵便局舎の鑑賞 レトロ郵便局と文化財登録制度レトロ郵便局が注目されている背景としては、国指定登録有形文化財の制度が平成8年(1996年)に始まったことが挙げられます。完成から50年を経過した歴史的建造物のうち、一定の評価を得たものを文化財として登録し、 届出制という緩やかな規制を通じて保存が図られるようになり、
別府市公会堂(別府市中央公民館・別府市市民会館)|吉田鉄郎の建築 2024.03.01 逓信省技師の肖像 別府市公会堂の概要別府市公会堂は、大分県別府市に位置する歴史的な建物であり、現存する鉄筋コンクリート造の建物としては県内最古のものです。現在は別府市中央公民館及び別府市市民会館が入居しており、別府市指定有形文化財にも指定されています。この公会堂の設計は吉田鉄郎によるもので、彼のモダニズム建築の傑
郵便創業期の遺構の貴重な現存例―松本家住宅|旧茗荷郵便局 2022.07.28 レトロ郵便局舎 旧茗荷郵便局の概要奈良・茗荷(みょうが)郵便局は明治5年6月1日開局(『局所原簿』)の茗荷郵便取扱所を起源とし、明治8年1月1日に五等郵便局に改定されました。明治19年4月16日に三等郵便局となってからは典型的な地方の集配三等局・集配特定局として歩み、令和に入ってもなお集配業務を継続している局で
加茂市指定文化財 鶴巻家住宅敷地内に所在|旧七谷郵便局 2022.06.14 レトロ郵便局舎 旧七谷郵便局の概要鶴巻家は当地域の豪農として知られ酒造業などを営んでいました。明治22年から切手や印紙の販売の許可を得て、大正15年に郵便取扱所が設置、旧七谷郵便局舎自体は昭和56年まで郵便局として利用されていました。現在の建物はその当時のもので、木造2階建です。施工にあたったのは加茂出身の佐藤
中山道鵜沼宿町屋館|旧鵜沼郵便局(現・各務原東郵便局) 2022.04.15 レトロ郵便局舎 旧鵜沼郵便局(現・各務原東郵便局)の概要鵜沼郵便局(現・各務原東郵便局)は明治7年7月に鵜沼郵便取扱所として開設されたのが最初です。本家筋(武藤嘉左衛門家)が営んでいた郵便局を引き継ぎ、江戸時代に旅籠「絹屋」の主屋だった施設を転用して、明治16年頃(*18,21?資料により記載の異同あり)から郵
丸型ポストの街に佇む明治の旧局舎|旧小平小川郵便局 2022.03.08 レトロ郵便局舎 旧小平小川郵便局(小平ふるさと村内)の概要小平小川郵便局は明治13年10月16日に小川郵便局として開局し、明治15年10月から小川村の旧名主小川弥次郎が局長を務めました。その後、明治26年7月に小平郵便局に改称しました。現存の局舎は新たに荒井伊左衛門が明治42(1909)年3月から局長を務めた時
集配局の官舎とともに保存・再生|旧明治郵便局 2022.02.28 レトロ郵便局舎 旧明治郵便局の概要愛知県碧海郡淵辺村が明治39年5月1日に成立したのち、「明るく治まる村にしたい意向」から明治村に改称しました。明治村には郵便局がなかったことから、神谷八郎氏が請願を行い、三等郵便局として明治郵便局ができました。明治村は昭和の大合併で昭和30年4月1日に安城市、碧海市、西尾市に分