日本近代紙幣の始まりを中心に|エドアルド・キヨッソーネと大山助一 2024.07.02 日本郵便史の知識 (イメージ:日本銀行本館)新たな紙幣3種が令和6年(2024年)7月3日に導入されます。ここでは、近代貨幣に詳しい板橋健彦さんに、特にエドアルド・キヨッソーネと大山助一に焦点を当てながら、特に紙幣において残した足跡についてご紹介いただきます。エドアルド・キヨッソーネは明治の近代的な切
麻布台ヒルズ森JPタワー(旧麻布郵便局跡地)の地で生まれた「音楽の殿様」徳川頼貞について 2024.05.19 レトロ郵便局舎 麻布台ヒルズ森JPタワーは、かつての紀州徳川家が設立した私立図書館の南葵文庫および麻布郵便局の所在地に立っています。この場所は、ロシア大使館の向かいであり、狸穴坂といった地名なども興味深いのですが、もう1つ紀州徳川家とのゆかりのある土地としての側面も持ちます。南葵文庫の設置経緯と南葵音楽文庫の設
「郵便創業の地」に所在する日本橋郵便局 2024.05.01 レトロ郵便局舎 日本橋郵便局の概略日本橋郵便局は四日市郵便役所(東京中央郵便局の前身)が所在した「郵便創業の地」にある郵便局です。明治4年3月1日(1871年4月20日)時点における東京の本局として開局した場所に存在する局なのです。現局舎(1973年竣工)は当時として最新鋭のモデル局舎でしたが、建設から半世紀以
日本橋郵便局の郵便創業100年記念ポスト(令和6年5月撤去) 2024.04.28 郵便ポストの話題 日本橋郵便局の郵便創業100年記念ポスト郵便創業記念ポスト(昭和46年設置)は日本橋郵便局・本郷郵便局・大阪郵便役所跡(日本銀行大阪支店前)の3カ所に設置されました。ポストの制作会社は三和タジマ株式会社(制作時は株式会社田島順三製作所)で、ポストの上に乗っている彫刻は中嶋一雄作「地球と群像」です
JOAK、JOAK、こちらは東京放送局であります|ラジオの始まり(1925年) 2024.03.22 電信電話関連 (トップ画像:東京放送局仮放送所調整室)日本におけるラジオ放送の最初*写真使用許諾:郵政博物館資料センター(令和5年度承認番号 第308号)。本記事の図版は当ウェブサイトでの使用に限り許諾いただいたものです。転載等はお控えください。日本におけるラジオ放送の始まりは、1925年(大正14年
赤レンガ棟として親しまれる法務省旧本館|司法省内郵便局 2023.05.03 岩手県内の記録 司法省内郵便局の沿革一般に司法省内郵便局として知られる局は麹町桜田門外郵便電信取扱所として明治36年(1903)9月11日に開局したところまでさかのぼることができます。明治38年(1905)4月1日に桜田門外郵便局(二等無集局)に改称・改定され、明治39年(1906)1月1日に司法省内郵便局と改
東京23区内最後のモルタル看板建築の旧局舎|旧中央築地六郵便局(閉鎖済) 2023.03.07 レトロ郵便局舎 旧中央築地六郵便局の概要隅田川にかかる勝鬨橋、築地場外市場の近くには、平成31年1月19日まで昔ながらの看板建築のレトロ郵便局舎が現役局として営業していました。晴海通りの北東裏側に、モルタルと赤いレンガの対比の美しい局舎がありましたが、平成30年11月20日付のプレスリリースにて「一時閉鎖」と報
ネオ・バロックの壮大な逓信省本省庁舎|吉井茂則・内田四郎 2023.01.29 逓信省技師の肖像 木挽町8丁目1番地逓信省本省のあった木挽町8丁目1番地は、郵便というよりも電信との関わりが深い場所で、電信の研究機関と資材倉庫のあった場所でした。明治15年(1882)11月1日には工部省電信局が移転して管理部門となり、一般の電報利用者向けには潮留(止)電信取扱所も同日に設置されました。ところが
簡易保険業務を担った逓信省簡易保険局庁舎|旧三田台郵便局(解体) 2023.01.12 レトロ郵便局舎 逓信省簡易保険局庁舎(東京簡易保険支局・東京簡易保険事務センター・三田台郵便局)の概要かつて三田台郵便局という普通郵便局が東京都港区にありました。設置時点の名称は簡易保険局構内郵便局(二等無集局)であり、逓信省本省の簡易保険局の庁舎内にある郵便局でしたが、郵便はがきや書状などの実逓便も一定数
馬込文士村のレトロ局舎|旧大田南馬込一郵便局 2022.08.28 レトロ郵便局舎 旧大田南馬込一郵便局の概要河原家住宅主屋は明治18年建設の旧馬込小学校の玄関と教場部分を移築して和風住宅に改造したもので、その後昭和38年に同校新校舎の時計台(大正14年建設)を移築して主屋の書斎の上部に設置して現在にいたります。学校建築を活用した時計台のある特異な住宅として地域に親しまれており
ランチとカフェを提供する「星宿」として利用|旧大久野郵便局 2022.07.20 レトロ郵便局舎 旧大久野郵便局の概要まず局名ですが、大久野(おおぐの)と読みます。昭和10年9月16日に大久野郵便取扱所として開局し、昭和11年10月16日に三等無集局に改定されました。大久野村は明治22年4月1日の町村制施行により単独で神奈川県西多摩郡大久野村となり、明治26年4月1日に東京都に移管さ
丸の内における東京中央郵便局局舎の変遷|吉田鉄郎(関連) 2022.07.07 逓信省技師の肖像 短命に終わった丸の内における初代局舎大正6(1917)年完成の東京中央郵便局が丸の内における最初の東京中央郵便局です。当時の住所は麹町区八重洲町二丁目、敷地総面積3,563坪(11,779㎡)、建坪855坪(2,836㎡)、木造一部二階建て、外部両煉瓦化粧の瀟洒な建物でした。この局舎は、