風待ち港で知られる古い街並みに佇むレトロ郵便局舎|旧引田郵便局 2022.10.18 レトロ郵便局舎 旧引田郵便局の概要引田(ひけた)は香川県東部に位置し、かつての大内郡の村でしたが、明治に大内郡と寒川郡が合併して、大川郡の引田村となりました。その後、平成15年の合併で、周辺の大内町・白鳥町・引田町とともに東かがわ市となりました。引田郵便局は明治5年7月1日開局の郵便取扱所まで遡ることが
逓信協会雑誌にも紹介された三等局建築|旧五個荘郵便局 2022.10.11 レトロ郵便局舎 旧五個荘郵便局の概要東近江市五個荘竜田町の五個荘郵便局は明治36年12月に開設された龍田郵便受取所がその始まりです。国の登録有形文化財に指定された松居家住宅洋館は大正14年の旧郵便局舎で、同年に五箇荘郵便局に改称。昭和58年3月21日まで郵便局として使用されました。同局は平成18年9月まで集配業
日本最古の現存レトロ郵便局舎の1つ|旧江津郵便局 2022.10.04 レトロ郵便局舎 旧江津郵便局の概要島根県西部にある江津市(ごうつし)にある江津郵便局は明治5年7月1日開局の郷田郵便取扱所を起源とし、明治23年4月1日に江津郵便局に改称しました。旧江津郵便局舎は郵便局長が地元の材木商豊田藤太郎に依頼して建てた明治20年(頃)のものとされ、郷田郵便局という名称で営業していた時期
旧信濃中牛馬合資会社社屋を再生|旧善光寺郵便局(楽茶れんが館) 2022.09.11 レトロ郵便局舎 旧信濃中牛馬合資会社社屋日本における郵便創業の歴史に関心を持つと、必ずどこかで出会うのが中牛馬会社(ちゅうぎゅうばがいしゃ)ないし中牛馬合資会社です。長野県伊那地方の農民が副業的に開始した馬による陸上輸送である中馬(ちゅうま)を起源とし、のちに専業化して、山梨県・長野県を中心に広範なネットワーク
南九州市に現存する旧集配特定局舎|旧勝目郵便局 2022.09.04 レトロ郵便局舎 旧勝目郵便局の概要勝目郵便局(かつめゆうびんきょく)は明治7年12月16日に設置された郵便取扱所が始まりです。中山田郵便局(なかやまだゆうびんきょく)という名称でしたが、明治39年1月1日に改称しました。現存する旧勝目郵便局舎は昭和16年の木造平屋建であり、昭和54年12月2日まで郵便局としての
岡山県笠岡市の離島にある旧局舎|旧真鍋島郵便局 2022.08.30 レトロ郵便局舎 旧真鍋島郵便局の概要真鍋島は岡山県笠岡市にある笠岡諸島に属する島であり、真鍋島郵便局は大正7年4月21日に開局した離島局になります。真鍋家住宅は5棟からなり、主屋は江戸末期と伝えられていましたが、棟札から明治3年のものと判明しました。主屋北側の郵便局舎は大正6年の建築で、開局時点から昭和38年1
馬込文士村のレトロ局舎|旧大田南馬込一郵便局 2022.08.28 レトロ郵便局舎 旧大田南馬込一郵便局の概要河原家住宅主屋は明治18年建設の旧馬込小学校の玄関と教場部分を移築して和風住宅に改造したもので、その後昭和38年に同校新校舎の時計台(大正14年建設)を移築して主屋の書斎の上部に設置して現在にいたります。学校建築を活用した時計台のある特異な住宅として地域に親しまれており
西国街道に面して建つレトロ局舎|旧魚橋郵便局(高砂魚橋郵便局) 2022.08.16 レトロ郵便局舎 旧魚橋郵便局の概要土田家住宅旧魚橋郵便局舎は西国街道(旧街道)に面して建つ旧郵便局舎です。西国街道の宿場町としては加古川宿と御着宿のほぼ中間地点にあたります。明治7年12月に魚橋郵便取扱所が土田家住宅内に設置されたのが同局の始まりであり、擬西洋風の木造建築が2代目局舎に当たり、明治37年頃の建造
青森県上北郡七戸町のレトロ局舎|旧七戸郵便局 2022.08.09 レトロ郵便局舎 旧七戸郵便局の概要七戸(しちのへ)郵便局は青森県上北郡七戸町にある旧集配特定郵便局で、明治5年7月1日に開局した七戸郵便取扱所が始まりです。登録有形文化財になっているのは昭和3年1月16日に移転して供用した旧局舎です。昭和38年8月19日に局舎を新築して、約35年の役割を終えました。
ヴォーリズ建築を改装した旧局舎|旧醒井郵便局 2022.08.02 レトロ郵便局舎 旧醒井郵便局の概要醒井(さめがい)郵便局は中山道の醒ヶ井宿に位置する郵便局です。主要な幹線上にあったこともあり、明治5年2月1日と開局時期は早いのですが、明治17年6月末に一度廃止されてしまいました。今回の醒井郵便局につながる郵便局は明治34年2月1日に新設された局で、昭和61年10月まで集配局
奥会津の豪商 細井家が経営した三等局|旧静川郵便局 2022.07.26 レトロ郵便局舎 旧静川郵便局の概要会津の地に郵便がもたらされたのは、郵便創業から1年後のことでした。当時、中央にあった大蔵省駅逓寮は全国各地に巡廻掛を派遣し、各府県の郵便掛と協議しながら、郵便取扱所の設置や取扱人の選定などを行っていたのですが、若松県に巡廻掛が派遣されたのは明治5年3月でした。初代局長にあたる細
旧河内木綿商家・萩原家住宅|旧恩智郵便局 2022.07.24 レトロ郵便局舎 旧恩智郵便局の概要萩原家住宅は東高野街道沿いにあり、かつては木綿問屋・織元でした。宝暦年間(1751-1764年)の築造です。萩原家と郵便事業との関わりは明治9年5月に始まります*。「恩知」郵便局として萩原家住宅主屋の一部を利用して開局したのが最初です。同局は明治18年に「恩智」に改称し