大津市の山間集落に現存する旧途中郵便局

旧途中郵便局の概要

かつての途中郵便局は滋賀県大津市伊香立途中町(いかたちとちゅうまち)にあります。この地名の由来は、延暦寺の僧侶で千日回峰行という厳しい修行を創始した相応和尚(9世紀の人物)が無道寺と葛川明王院の中間に位置する地を「途中村」と名付けたものと伝えられます。京都市左京区大原小出石町と滋賀県大津市伊香立途中町の境に位置する峠も「途中越」(とちゅうごえ)と呼ばれるようになりました。

また、伊香立村(いかたちむら)は、かつて滋賀県滋賀郡に存在した村で、現在は大津市伊香立地区に位置しています。この地域は霊仙山をはじめとする山岳地帯に恵まれ、真野川、世渡川、融川、乗馬川、和邇川といった複数の河川が流れています。また、途中越や花折峠などの峠もこの地域にあります。伊香立村の歴史は、1889年(明治22年)4月1日に町村制の施行により、南庄村、生津村、上在地村、下在地村、北在地村、向在地村、途中村、上竜華村、下竜華村の区域を統合して発足したことに始まります。その後、1955年(昭和30年)4月1日に仰木村、堅田町、真野村、葛川村と合併し、新たに堅田町が発足しました。この合併により、伊香立村は廃止されました。現在の大津市の一部として、伊香立地区の名前は残っています。

旧途中郵便局

旧途中郵便局の詳細情報

途中郵便局は明治7年(1874年)4月15日に郵便取扱所として設置されました。その後、明治8年(1875年)1月1日に五等郵便局に、明治19年(1886年)4月26日には三等郵便局にそれぞれ改定されています。昭和16年(1941年)2月1日には特定郵便局に改定されました。平成9年(1997年)4月7日には集配業務が廃止され、堅田に業務が引き継がれました。同年の12月15日には現在の名称である大津伊香立郵便局に移転改称されています。書留引受局記号は「4203」、為替番号は「46045」とされています。

旧途中郵便局

旧途中郵便局のアクセス

所在地
〒520-0361
滋賀県大津市伊香立途中町

アクセス
JR西日本・湖西線「和邇駅」から車で11分

旧途中郵便局

大津伊香立郵便局の基本情報

途中郵便局の設置から、大津伊香立郵便局に移転・改称するまでの沿革についてまとめています。

所在地
〒520-0353
滋賀県大津市伊香立向在地町108-7

大津伊香立郵便局の沿革
明治07.04.15 設置 郵便取扱所 設置名称「途中」
明治08.01.01 五等郵便局に改定
明治19.04.26 三等郵便局に改定
昭和16.02.01 特定郵便局に改定
平成09.04.07 集配廃止  引継:堅田
平成09.12.15 現名称に移転改称
書留引受局記号:4203
為替番号:46045

滋賀・途中(昭和25年)

沿革は『日本郵便局名鑑 』森 寿博 編著/武田 聡 追補/鳴美、2021年より。

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