砥石の採掘で栄えた町にあった洋風建築|旧砥沢郵便局

旧砥沢郵便局の概要

砥沢(とざわ)と読みます。郵便局名にもなっている砥沢ですが、砥沢村は江戸時代に砥石の採掘で栄え、中山道脇往還の分岐点としても重要な役割を果たしていました。文禄2年(1593年)には南牧関所が設けられ、江戸時代には幕府領として耕地が細分化され、特定の家が砥石採掘を許されていました。徳川家康の時代から幕府の御用砥として重視されてきた砥石は、中世末期から採掘されていたとされ、明治11年(1878年)に新鉱脈が発見されて生産が増加し、明治29年(1896年)には全国で第2位の生産量を誇りました。しかし、昭和30年(1955年)頃から生産は激減し、昭和60年(1985年)以降は採掘が行われていません。南牧村砥沢の町並みは、古い出桁造りの建物が残り、かつての面影をとどめています。

旧砥沢郵便局

旧砥沢郵便局の詳細情報

砥沢郵便局は、明治7年(1874年)1月29日に群馬県甘楽郡南牧村に郵便取扱所として設置されました。明治8年(1875年)1月1日には五等郵便局に改定されました。さらに、明治19年(1886年)4月26日には三等郵便局へと昇格しました。昭和16年(1941年)2月1日に特定郵便局に改定された後、昭和62年(1987年)3月23日には集配業務を廃止し、磐戸(いわど)郵便局へ引き継がれました。

旧砥沢郵便局舎の周辺は辺鄙な場所となっています。旧局舎は全体的に美しくリノベーションされて地域の交流施設として活用されています。かなりセンスが良く、地域の中で今後とも大切に使用されていることでしょう。

旧砥沢郵便局

旧砥沢郵便局のアクセス

所在地
〒370-2813
群馬県甘楽郡南牧村大字砥沢350

アクセス
上信電鉄上信線「下仁田駅」から、なんもくバスに乗車、「砥沢」下車、徒歩すぐ

旧砥沢郵便局

砥沢郵便局の基本情報

現在の砥沢郵便局は下仁田臼田線を500メートルほど佐久方面に向かったところに所在します。

所在地
〒370-2813
群馬県甘楽郡南牧村砥沢683-5

砥沢郵便局の沿革
明治07.01.29 設置 郵便取扱所
明治08.01.01 五等郵便局に改定
明治19.04.26 三等郵便局に改定
昭和16.02.01 特定郵便局に改定
昭和62.03.23 集配廃止  引継:磐戸
書留引受局記号:2206B
為替番号: 04072

沿革は『日本郵便局名鑑 』森 寿博 編著/武田 聡 追補/鳴美、2021年より。

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