津谷川郵便局の郵便局舎の変遷
津谷川郵便局は昭和13年4月16日に津谷川郵便取扱所として大津保村津谷川字本宿24番地に開局しました。初代局長は小野寺権亮氏です。昭和15年12月1日に津谷川郵便局に改定されました。平成元年3月31日限りで廃局となり、新たに津谷川簡易郵便局となりました。初代の郵便局舎は県道18号(本吉室根線)沿いにモルタル造りの建物がその場所にあたります。
室根町津谷川地区は産金の町として知られ、平泉藤原時代以来の歴史があります。「津谷川地区鉱山跡」には、過去の鉱業の名残を止める遺構が残されています。現在は過疎化した集落となっていますが、例年11月下旬から1月上旬にかけてLEDによる電飾を行う活動を行っています。
(荻田栄治さんのご厚意により収集された写真類をレトロ郵便局に掲載させていただきました)
津谷川簡易郵便局の基本情報
所在地
〒029-1211
岩手県一関市室根町津谷川中磯192-1
津谷川郵便局の沿革
明治16.06.01 設置 五等郵便局
明治17.06.30 廃止
昭和13.04.16 設置 郵便取扱所
昭和15.12.01 三等無集局に改定
昭和16.02.01 特定無集局に改定
平成01.03.31 廃止 引継:大津保
平成01.04.01 設置 簡易局
*沿革は『日本郵便局名鑑 』森 寿博 編著/武田 聡 追補/鳴美、2021年より。
資料提供:荻田 栄治(おぎた・えいじ)
交通史研究者・郵趣家。1941年に岩手県江刺郡岩谷堂町(現 奥州市)に生まれる。日本郵趣協会県南支部(岩手県)結成に尽力し、支部長に就任。2004年から10年にわたり江刺市行政区長(岩谷堂3区)を務めた。主な著作に1980年『江刺の郵便誌』が処女作。近著に2018年『北上川に架かる橋』がある。