ドアに隠れた「〒マーク」
大阪府八尾市にある「ゆくるカフェ」さんは河内木綿の問屋さんだった古民家(築250年)をリフォームしてできた喫茶店であり、大正時代は旧八尾恩智郵便局の局舎だった建物であることが知られています。気軽に郷土の歴史に触れられるスポットとして、市民の交流の場としてすっかり人気のカフェとなっていますが、カウンターがかつての郵便局の窓口だったり…とレトロ郵便局ファンも楽しめる場所でもあります。
そして、ちょっと失礼して「ゆくるカフェ」さんのトイレのドアです。目が慣れてくると、すぐにそれとわかるのですが、このドアの独特のかたちの中に「〒マーク」が隠れていることにお気づきでしょうか。こちらは郵便局時代のドアを再利用したものにほかなりません。
*ゆくるカフェ(旧八尾恩智郵便局舎)
所在地
〒581-0883
大阪府八尾市恩智中町3-1(予約可)
アクセス
電車:近鉄大阪線 恩智駅徒歩7分
車:近くにコインパーキングがあり。恩智駅から587m
窓枠に隠れた「〒マーク」
こちらは旧肘折郵便局舎(山形県大蔵村)です。温泉地の目抜き通りにある旧郵便局舎なのですが、すべての窓に「〒マーク」が並んでいます。パッとみた瞬間、あまりの「〒マーク」の多さに驚いてしまったのですが、特に意識しないと線の組み合わせの模様くらいにしか思わず通り過ぎてしまうことになります。
レトロ郵便局をめぐっていると、窓枠、外壁の装飾、調度品などの中にも「隠れ〒マーク」がみつかることがあります。さりげないものだと、旧郵便局舎のオーナーの方も気が付いていないことがあり、「これって、もしかして〒マークではないですか」と指摘すると、「何十年もみていたのに気づかなかった!」といって驚かれることもあります。
旧肘折郵便局舎のアクセス
所在地
〒996-0201
山形県最上郡大蔵村南山512
アクセス
バス:JR山形新幹線新庄駅から大蔵村営バス肘折温泉行きで55分、第二停留所下車すぐ