角島にも近い山口県の旧特牛郵便局

旧特牛について

特牛は「こっとい」と読みます。山口県下関市豊北町に位置する地名で、難読地名として知られています。特牛の「コトイ」という読み方は、牝牛を意味する方言に由来するとされています。この方言は西日本の一部地域で使用されていたもので、牡牛(雄牛)を示す古語から来ているとも考えられています。また、特牛が「重荷を負う強健な牛」という意味から来ているとも言われており、農作業や荷物運びに使われる強い牡牛が多かった地域の特徴を反映しています​​。

別の説として、日本海に面した小さな入り江を意味する「琴江」から取ったという見解もあります。この地形説は、特牛の自然環境や地理的特徴に基づいており、入り江の地形を示す地名として形成された可能性を示唆しています​ 。このように特牛という地名にはこのように様々な由来が考えられていますが、いずれも地域の特性や歴史に根ざしたものです。地域の文化や歴史的背景を反映した興味深い地名であることが分かります。

この地で獲れるケンサキイカは「下関北浦特牛イカ」と呼ばれ、ブランド化されています。夏から秋にかけて回遊してくるケンサキイカを自然に優しい一本釣りで漁獲するもので、刺身などで食べると極めて美味です。

旧特牛郵便局

旧特牛郵便局の詳細情報

特牛郵便局は、明治13年2月(1880年)に五等郵便局として「特牛浦」という名称で設置されました。明治19年4月26日(1886年)に三等郵便局に改定され、その後、明治23年4月1日(1890年)に現行の名称である「特牛郵便局」に改称されました。明治30年10月21日(1897年)には三等郵便電信局に改定されましたが、明治36年4月1日(1903年)には再び三等郵便局に改定されました。昭和16年2月1日(1941年)には特定郵便局に改定され、以降も地域の郵便サービスを提供し続けています。

旧特牛郵便局

旧特牛郵便局のアクセス

所在地
〒759-5331
山口県下関市豊北町大字神田

アクセス
徒歩:JR西日本・山陰本線「特牛駅」から36分
車:中国自動車道「小月IC」から約44分、「美祢IC」から約51分

旧特牛郵便局
旧特牛郵便局

特牛郵便局の基本情報

特牛郵便局はもともと特牛裏郵便局として設置されました。詳細は沿革はこちらです。

所在地
〒759-5399
山口県下関市豊北町神田1478-5

特牛郵便局の沿革
明治13.02.- 設置 五等郵便局 設置名称「特牛浦」
明治19.04.26 三等郵便局に改定
明治23.04.01 現名称に改称
明治30.10.21 三等郵便電信局に改定
明治36.04.01 三等郵便局に改定
昭和16.02.01 特定郵便局に改定

沿革は『日本郵便局名鑑 』森 寿博 編著/武田 聡 追補/鳴美、2021年より。

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