ノスタルジーを感じさせる右書き郵便局看板 2022.07.30 切手の国名表記や消印の局名表示などをみていても、昭和20年代までに右書きの習慣がほとんどなくなり、左書きの郵便局名表記が一般的になりました。ここでは戦前にできたレトロ郵便局の出入り口に掲げられた看板のうち、右書きのものばかりを集めてみました。堂々とした楷書体のもの、エレガントな雰囲気の隷書、軽妙洒脱
1枚1枚が味わい深い左書きの郵便局看板 2022.07.30 レトロ郵便局を訪問してみつけた左書きの郵便局看板を一挙にご紹介したいと思います。郵便局看板の制作年代は特定が難しいことが多いのですが、ここに示すものは左書きのため、概ね昭和20年代後半以降のものが中心的に思われますが、中には平成以降に付け替えが行われたものも含むものと考えられます。定数調査を試みたわ
レトロ郵便局舎を引き立てるシンボルツリーの数々 2022.07.27 郵便局とシンボルツリーレトロ郵便局の敷地内にはさまざまな種類の樹木が植えられています。景観を高める効果、防風林や屋敷森としての効果、郵便局舎の権威を高める効果、郵便局の利用客のプライバシー保護のためなど、さまざまな効果が期待されます。また、植物の種類によっては当然見ごろの時期も異なります
令和における現役のレトロ郵便局舎 2022.07.03 現役のレトロ郵便局舎(2023/2/21現在)戦前から概ね昭和30年代初め頃までにできた木造郵便局舎のうち、簡易郵便局などの局舎として活用されている事例を紹介したいと思います。かつての三等郵便局、中には集配業務を行っていた規模の大きなものまでが、今もなお現役の簡易郵便局舎として、地方における通信
三等郵便局の通話施設 2022.05.26 郵便局の「電話室」レトロ郵便局に入ると、入口のほうに公衆電話のスペースが残されていることがあります。明治の終わり頃から、「通話券」と呼ばれる式紙に郵便切手を貼って郵便局で電話をしたのです。そのためのガラス張りのスペースが確保されています。すりガラスに「電話室」と白ペンキで記載されたものが一般的で
丸型ポストとレトロ郵便局舎 2022.03.21 レトロ郵便局舎の多くは郵便局としての役割を終えたものがほとんどですが、かつて郵便局だった名残で現在も使用可能な郵便ポストがすぐ近くにあって、現在もそのまま使われていることがしばしばあります。ここでは全国各地の郵便局をみて回った中で、特にお気に入りの「丸型ポストとレトロ郵便局舎」の組み合わせが楽しめる
装飾された〒マーク、装飾としての〒マーク 2022.02.27 郵便マークを使った壁面装飾郵便マークは逓信省の最初の文字'テ'を図案化したもので、地図記号のように○で囲ったり、緑の葉の装飾を加えたり、紋様のようにさりげなく使用したりとさまざまな郵便マークがレトロ郵便局舎の壁面にみられます。地方の三等局の設計を担った職人さんの心意気を感じさせる趣向をこらした郵
「〒マーク」の棟飾り 2022.02.27 郵便マークの棟飾屋根の棟にとりつけた装飾,あるいは装飾的要素をもつ棟形式を棟飾(むねかざり)といいます。棟飾は地域色もあり、なかには象徴的な意味合い・格式などを表現したりするものもあるようですが、ここでは特にカタカナの「テ」を図案化した郵便マークは全国各地のレトロ郵便局舎についていくつかの例を紹
木造郵便局舎の優美な庇 2022.02.25 レトロな郵便局の庇建築物において出入口、窓などの上に日差しや雨水を遮るために部分的に設けられた突出物が庇です。明治末期から大正時代の前半までの擬西洋風のレトロ郵便局舎には、優美に湾曲した庇をつくるのが流行しました。これは局地的なものではなく、全国各地にみられる特徴です。逆に昭和の郵便局舎にはほと
「〒マーク」以外の瓦 2022.02.20 レトロ郵便局の瓦のあれこれ明治・大正・昭和のrレトロ郵便局をみてまわっていると、「〒マーク」以外にも家紋、能面、人形、地域の特産品など、さまざまな形状の瓦をみつけることができます。ここでは、ちょっと面白いものや特徴的なものを集めてご紹介します。
隠れ「〒マーク」を探そう 2022.01.23 ドアに隠れた「〒マーク」大阪府八尾市にある「ゆくるカフェ」さんは河内木綿の問屋さんだった古民家(築250年)をリフォームしてできた喫茶店であり、大正時代は旧八尾恩智郵便局の局舎だった建物であることが知られています。気軽に郷土の歴史に触れられるスポットとして、市民の交流の場としてすっかり人気のカフ
明治初期にみられる馬蹄形の郵便窓口跡 2022.01.19 馬蹄形の郵便窓口跡郵便創業期は初めから郵便局舎としてできた建造物ではなく、街道沿いの本陣や有力な商家などの施設を間借りしたものが主流でした。利用客は建物に上がることなく、屋外から上の部分がアーチの形をした窓口でやりとりを済ませることが多かったようです。こうした馬蹄形の郵便窓口はかつて郵便