レトロ郵便局と文化財の種類 2024.05.28 レトロ郵便局と文化財登録制度レトロ郵便局が注目されている背景としては、国指定登録有形文化財の制度が平成8年(1996年)に始まったことが挙げられます。完成から50年を経過した歴史的建造物のうち、一定の評価を得たものを文化財として登録し、 届出制という緩やかな規制を通じて保存が図られるようになり、
郵便局の歴史や日本の近代化を象徴する八角時計 2024.04.09 郵便局のシンボルでもある八角時計八角時計は、明治時代に日本の郵便制度の近代化の一環として導入されました。具体的には、明治7年(1874年)から全国の郵便役所や取扱所に設置され始めました。この時計は、郵便物を時間通りに集めたり運送したりするための重要な役割を果たしました。当時、時計は珍
「レトロ郵便局の聖地」として知られる三波簡易郵便局 2024.02.28 三波簡易郵便局の概要【情報更新】能登半島地震の影響で一時休止となりましたが、局舎は概ね無事のようです。https://twitter.com/intent/like?tweet_id=1761688749317165540三波郵便局の沿革を辿っていくとイレギュラーなところがありま
ノスタルジーを感じさせる右書き郵便局看板 2022.07.30 切手の国名表記や消印の局名表示などをみていても、昭和20年代までに右書きの習慣がほとんどなくなり、左書きの郵便局名表記が一般的になりました。ここでは戦前にできたレトロ郵便局の出入り口に掲げられた看板のうち、右書きのものばかりを集めてみました。堂々とした楷書体のもの、エレガントな雰囲気の隷書、軽妙洒脱
1枚1枚が味わい深い左書きの郵便局看板 2022.07.30 レトロ郵便局を訪問してみつけた左書きの郵便局看板を一挙にご紹介したいと思います。郵便局看板の制作年代は特定が難しいことが多いのですが、ここに示すものは左書きのため、概ね昭和20年代後半以降のものが中心的に思われますが、中には平成以降に付け替えが行われたものも含むものと考えられます。定数調査を試みたわ
レトロ郵便局舎を引き立てるシンボルツリーの数々 2022.07.27 郵便局とシンボルツリーレトロ郵便局の敷地内にはさまざまな種類の樹木が植えられています。景観を高める効果、防風林や屋敷森としての効果、郵便局舎の権威を高める効果、郵便局の利用客のプライバシー保護のためなど、さまざまな効果が期待されます。また、植物の種類によっては当然見ごろの時期も異なります
令和における現役のレトロ郵便局舎 2022.07.03 現役のレトロ郵便局舎(2023/2/21現在)戦前から概ね昭和30年代初め頃までにできた木造郵便局舎のうち、簡易郵便局などの局舎として活用されている事例を紹介したいと思います。かつての三等郵便局、中には集配業務を行っていた規模の大きなものまでが、今もなお現役の簡易郵便局舎として、地方における通信
三等郵便局の通話施設 2022.05.26 郵便局の「電話室」レトロ郵便局に入ると、入口のほうに公衆電話のスペースが残されていることがあります。明治の終わり頃から、「通話券」と呼ばれる式紙に郵便切手を貼って郵便局で電話をしたのです。そのためのガラス張りのスペースが確保されています。すりガラスに「電話室」と白ペンキで記載されたものが一般的で
丸型ポストとレトロ郵便局舎 2022.03.21 レトロ郵便局舎の多くは郵便局としての役割を終えたものがほとんどですが、かつて郵便局だった名残で現在も使用可能な郵便ポストがすぐ近くにあって、現在もそのまま使われていることがしばしばあります。ここでは全国各地の郵便局をみて回った中で、特にお気に入りの「丸型ポストとレトロ郵便局舎」の組み合わせが楽しめる
装飾された〒マーク、装飾としての〒マーク 2022.02.27 郵便マークを使った壁面装飾郵便マークは逓信省の最初の文字'テ'を図案化したもので、地図記号のように○で囲ったり、緑の葉の装飾を加えたり、紋様のようにさりげなく使用したりとさまざまな郵便マークがレトロ郵便局舎の壁面にみられます。地方の三等局の設計を担った職人さんの心意気を感じさせる趣向をこらした郵
「〒マーク」の棟飾り 2022.02.27 郵便マークの棟飾屋根の棟にとりつけた装飾,あるいは装飾的要素をもつ棟形式を棟飾(むねかざり)といいます。棟飾は地域色もあり、なかには象徴的な意味合い・格式などを表現したりするものもあるようですが、ここでは特にカタカナの「テ」を図案化した郵便マークは全国各地のレトロ郵便局舎についていくつかの例を紹
木造郵便局舎の優美な庇 2022.02.25 レトロな郵便局の庇建築物において出入口、窓などの上に日差しや雨水を遮るために部分的に設けられた突出物が庇です。明治末期から大正時代の前半までの擬西洋風のレトロ郵便局舎には、優美に湾曲した庇をつくるのが流行しました。これは局地的なものではなく、全国各地にみられる特徴です。逆に昭和の郵便局舎にはほと