群馬県多野郡上野村に今も残る旧楢原郵便局

旧楢原郵便局の概要

楢原郵便局は父母トンネルの西側に位置する上野村の大字楢原から来ています。上野村は群馬県多野郡に位置し、群馬県で最も人口の少ない自治体であるとともに、関東地方の非島嶼部で最も人口が少ない地域です。かつて上野国に属していたこの地域は、「こうずけ」ではなく「うえの」と読まれます。明治22年(1889)の町村制施行により正式に上野村が成立し、明治40年(1907)には野栗大水災が村を襲いました。昭和60年(1985)8月12日には、日本航空123便墜落事故が村域の御巣鷹の尾根(実際は高天原山)で発生し、村は全国的に知られるようになりました。この事故に対し、当時の上野村消防団が大規模な捜索・救助活動を行いました。また、平成14年(2002)9月には村内に初の信号機が設置され、平成16年(2004)3月には湯の沢トンネルが開通し、上信越自動車道へのアクセスが向上しました。

「平成の大合併」の中で上野村は合併を行わず、独立を宣言しました。その後、平成17年(2005)に上野ダムと東京電力の神流川発電所が完成し、固定資産税の増加により、平成18年(2006)から平成24年(2012)まで地方交付税の不交付自治体となりました。

旧楢原郵便局

旧楢原郵便局の詳細情報

楢原郵便局は群馬県多野郡上野村に位置し、その沿革は明治時代に遡ります。明治13年(1880年)4月16日に五等郵便局として設立された初期の楢原郵便局は、明治19年(1886)4月26日に三等郵便局に格上げされました。その後、昭和16年(1941年)2月1日には特定郵便局としての地位を得ることになります。しかし、昭和59年(1984)9月30日には集配業務が廃止され、その機能は近隣の中里に移管されました。

旧楢原郵便局

旧楢原郵便局のアクセス

所在地
〒370-1617
群馬県多野郡上野村楢原

アクセス
車:「下仁田IC」から35分

旧楢原郵便局

旧楢原郵便局

上野村楢原の白井地区は現在、静かな山間部に位置していますが、江戸時代には白井関所が存在し、信州佐久から毎日約10石の米が運ばれる賑わいを見せていました。この交通の要所が十石峠の名前の由来となっています。隠れキリシタンに関連する史跡が点在します。

楢原郵便局の基本情報

現在の楢原郵便局は国道462号線沿いにあります。

所在地
〒370-1617
群馬県多野郡上野村楢原323-8

楢原郵便局の沿革
明治13.04.16 設置 五等郵便局
明治19.04.26 三等郵便局に改定
昭和16.02.01 特定郵便局に改定
昭和59.09.30 集配廃止  引継:中里

沿革は『日本郵便局名鑑 』森 寿博 編著/武田 聡 追補/鳴美、2021年より。

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