木造郵便局舎の優美な庇

レトロな郵便局の庇

建築物において出入口、窓などの上に日差しや雨水を遮るために部分的に設けられた突出物が庇です。明治末期から大正時代の前半までの擬西洋風のレトロ郵便局舎には、優美に湾曲した庇をつくるのが流行しました。これは局地的なものではなく、全国各地にみられる特徴です。逆に昭和の郵便局舎にはほとんど見られなくなり、角ばった印象の庇が多くなります。

東京都・旧小平小川郵便局(カーブ庇)

東京都・旧小平小川郵便局

千葉県・旧下郡郵便局(カーブ庇)

千葉県・旧下郡郵便局

神奈川県・旧吉浜郵便局(カーブ庇)

神奈川県・旧吉浜郵便局

長野県・旧川田郵便局(カーブ庇)

長野県・旧川田郵便局

京都・旧城陽長池郵便局(カーブ庇)

京都・旧城陽長池郵便局

静岡県・旧新居郵便局(カーブ庇)

静岡県・旧新居郵便局

長野県・旧小田切郵便局(カーブ庇)

長野県・旧小田切郵便局

長崎県・旧獅子簡易郵便局(カーブ庇)

長崎県・旧獅子簡易郵便局

鳥取県・鳥取円通寺簡易郵便局(カーブ庇)

鳥取県・鳥取円通寺簡易郵便局

長野県・旧湊郵便局(カーブ庇)

長野県・旧湊郵便局

長野県・旧明科郵便局(カーブ庇)

長野県・旧明科郵便局

いかがだったでしょうか。庇は郵便局を利用する方々が必ず通過した場所であり、郵便局の外観にも大きな影響を与える場所であり、設計者が創造性を発揮できる重要な部分でもあります。ぜひ郵便局舎全体とともに、庇の持つ雰囲気を味わいたいものです。

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