岡田記念館の喫茶「無歴」として利用|旧栃木嘉右衛門町郵便取扱所

旧栃木嘉右衛門町郵便取扱所(岡田記念館)の概要

栃木嘉右衛門町郵便取扱所は明治35年11月に設置され、明治38年4月には無集配の三等郵便局に改定されました。戦後の昭和29年2月に栃木室町郵便局として移転改称しています。もともと岡田家が郵便局長を務めた旧局舎は、岡田記念館の喫茶「無歴」として活用されており、同館によって大切に管理・運営しています。和風建築と洋風の窓を持つ二階部分が一体となった建物はとても特徴があり、一度みたら忘れられないものがあります。

旧栃木嘉右衛門町郵便取扱所(岡田記念館)の周辺情報

岡田記念館と栃木市嘉右衛門町伝統的建造物群保存地区について触れたいと思います。もともと岡田家は京都の出自とされ、もともと鎌倉時代の終わりは後醍醐天皇に伝えていました。その後、室町幕府に仕えたのち、江戸時代の初めの慶長年間に栃木に移り、岡田嘉右衛門(おかだかうえもん)が荒地を開発して、嘉右衛門新田村となりました。岡田家は日光例幣使街道が開通すると、栃木宿の本陣を務めました。例幣使とは日光東照宮に参拝して幣帛(へいはく・神への奉納)を捧げる朝廷の使者のことで、彼らが通過した倉賀野から今市にいたる脇街道が日光例幣使街道であり、栃木宿は倉賀野宿から数えて13番目の宿場町となります。岡田嘉右衛門は代々受け継がれてきた世襲名であり、岡田記念館として一般に開放したのは先代25代目でした。現在は26代目(医師)の方が当主を務めます。

岡田記念館などを含む栃木宿の北側が栃木市嘉右衛門町伝統的建造物群保存地区(国重要伝統的建造物群保存地区 平成24年7月9日選定)となっています。巴波川の流域にある栃木河岸は舟運の町としても栄えました。そんな歴史に触れられる魅力あふれるスポットとなっています。

嘉右衛門町地区の町並み

嘉右衛門町地区の町並み

旧栃木嘉右衛門町郵便取扱所(岡田記念館)のアクセス

所在地
〒328-0072
栃木県栃木市嘉右衛門町1-12

アクセス
車:東北自動車道 栃木I.Cから約10分
バス:栃木駅もしくは新栃木駅から栃木市営のコミュニティバス「ふれあいバス」に乗り、「岡田記念館前」で下車。

栃木室町郵便局の基本情報

所在地
〒328-0036
栃木県栃木市室町12-2

栃木室町郵便局の沿革
明治35.11.16 設置 郵便受取所 設置名称「栃木嘉右衛門町」
明治38.04.01 三等無集局に改定
昭和16.02.01 特定無集局に改定
昭和29.02.15 現名称に移転改称
書留引受局記号:237
為替番号:07089

沿革は『日本郵便局名鑑 』森 寿博 編著/武田 聡 追補/鳴美、2021年より。

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