木細工簡易郵便局の郵便局舎の変遷
木細工（きざいく）と読みます。昭和41年10月11日に開局した簡易郵便局（個人受託）ですが、平成19年８月１日に一時閉鎖しました。受託者が見つからなかったため、地元出身者の郵政人の方が受託者となりました。当初は平成23年４月頃の開局を目指していましたが、木細工簡易郵便局（新）に入れるはずの機材類が東日本大震災の津波被害に遭いました。大きな混乱の中、代替品の手配も滞り、やむを得ず震災から４カ月後の平成23年７月11日に移転・再開となったというエピソードがあります。
なお、開局時点からの供用されていた簡易郵便局は同じ県道沿いの徒歩１分以内のところに現存しています。
木細工簡易郵便局。平成15年9月撮影（O）
木細工簡易郵便局。移転・再開まもない頃（O）
（荻田栄治さんのご厚意により収集された写真類をレトロ郵便局に掲載させていただきました）
直近の木細工簡易郵便局の様子
郵便局長が好きなバイク、ドローン、軍用機などが展示してあり、利用者の目を楽しませてくれます。一風変わった簡易郵便局となっているので、一度訪ねていくと面白いでしょう。
木細工簡易郵便局１
木細工簡易郵便局２
木細工簡易郵便局３
木細工簡易郵便局の基本情報
所在地
〒023-1551
岩手県奥州市江刺米里向木細工8-1
木細工簡易郵便局の沿革
昭和41.10.11 設置 簡易局
平成19.08.01 一時閉鎖 引継：水沢
平成23.07.11 移転、再開
＊沿革は『日本郵便局名鑑 』森 寿博 編著／武田 聡 追補／鳴美、2021年より。
資料提供：荻田 栄治（おぎた・えいじ）
交通史研究者・郵趣家。1941年に岩手県江刺郡岩谷堂町（現 奥州市）に生まれる。日本郵趣協会県南支部（岩手県）結成に尽力し、支部長に就任。2004年から10年にわたり江刺市行政区長（岩谷堂３区）を務めた。主な著作に1980年『江刺の郵便誌』が処女作。近著に2018年『北上川に架かる橋』がある。