松川町郵便局の郵便局舎の変遷
松川町郵便局は明治35年2月1日に松川郵便取扱所として松川村219番戸に開局しました。初代局長は佐藤徳五郎氏です。同38年4月1日に松川郵便局となり、明治44年4月1日に松川町郵便局と改称しました。昭和6年から郵便局舎として使用された旧局舎を含む家屋は県道282号(東山薄衣線)に現存しています。
なお、東磐井郡松川村は昭和33年10月末まで存在した村で、同年11月1日に東山町の一部となりました。土壌改良に使用するため石灰岩を砕石する旧東北砕石工場(大正13年から操業)があった場所として知られ、宮沢賢治もこの工場に勤務した経験があります。
(荻田栄治さんのご厚意により収集された写真類をレトロ郵便局に掲載させていただきました)
松川町郵便局の基本情報
所在地
〒029-0303
岩手県一関市東山町松川町裏64
松川町郵便局の沿革
明治35.02.01 設置 郵便受取所 設置名称「松川」
明治38.04.01 三等無集局に改定
明治44.04.01 現名称に改称
昭和16.02.01 特定無集局に改定
平成25.07.27~08.08 一時閉鎖
*沿革は『日本郵便局名鑑 』森 寿博 編著/武田 聡 追補/鳴美、2021年より。
資料提供:荻田 栄治(おぎた・えいじ)
交通史研究者・郵趣家。1941年に岩手県江刺郡岩谷堂町(現 奥州市)に生まれる。日本郵趣協会県南支部(岩手県)結成に尽力し、支部長に就任。2004年から10年にわたり江刺市行政区長(岩谷堂3区)を務めた。主な著作に1980年『江刺の郵便誌』が処女作。近著に2018年『北上川に架かる橋』がある。