大原郵便局の歴代局舎と変遷について|岩手県内の記録

大原郵便局の郵便局舎の変遷

かつて大原村には今泉街道が通り、三陸の海産物と内陸部の米穀など主食交流の通路であり、大原村は宿場町のような場所になっていました。大原郵便局は明治7年12月16日に大原郵便取扱所として大原村179に開局しました。初代局長(当時は郵便取扱役)は鈴木清内氏です。次に示すものは水澤県が発行した辞令です。水澤県は明治4年の第一次府県統合でできた一関県が改称してできた県です。明治8年11月に磐井県となり、明治9年4月の第2次府県統合時に陸中国部分が岩手県に、陸前国部分が宮城県に分割されました。

明治8年1月1日に大原郵便局となりました。同34年12月21日に大原郵便電信局に改定され、明治36年4月1日に大原郵便局となりました。

大原郵便局

大原郵便局。使用期間:明治34年11月24日~昭和36年。場所:大東町大原字一六

大原郵便局

大原郵便局。

大原郵便局

大原郵便局。使用期間:昭和36年4月1日~平成2年。場所:大東町大原字一六63。左が2階建てで、右が1階。以上3枚とも鈴木家所蔵

大原郵便局

大原郵便局。使用期間:平成2年10月~現在。場所:大東町大原字一六63。撮影時期:平成6年5月(O)

現在の大原郵便局には一関市立図書館の配本所があるようです。(インターネット情報あり)

(荻田栄治さんのご厚意により収集された写真類をレトロ郵便局に掲載させていただきました)

大原郵便局の基本情報

所在地
〒029-0711
岩手県一関市大東町大原一六63

大原郵便局の沿革
明治07.12.- 設置 郵便取扱所
明治08.01.01 五等郵便局に改定
明治19.04.26 三等郵便局に改定
明治34.12.21 三等郵便電信局に改定
明治36.04.01 三等郵便局に改定
昭和16.02.01 特定郵便局に改定
平成19.03.05 集配廃止  引継:摺沢

*沿革は『日本郵便局名鑑 』森 寿博 編著/武田 聡 追補/鳴美、2021年より。

資料提供:荻田 栄治(おぎた・えいじ)
交通史研究者・郵趣家。1941年に岩手県江刺郡岩谷堂町(現 奥州市)に生まれる。日本郵趣協会県南支部(岩手県)結成に尽力し、支部長に就任。2004年から10年にわたり江刺市行政区長(岩谷堂3区)を務めた。主な著作に1980年『江刺の郵便誌』が処女作。近著に2018年『北上川に架かる橋』がある。

関連記事

アーカイブ

2024年10月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  
TOP