「日本国」の風景印で知られる小名部郵便局

小名部郵便局の概要

小名部(おなべ)は山形県西田川郡の地名で、明治22年4月1日に念珠関村(ねずみがせきむら)に合併した村名であり、鶴岡市の南西端に近い場所にあります。明治7年12月に郵便取扱所が設置されましたが、明治22年3月31日に一度廃止されています。昭和13年7月1日に新規に小名部郵便取扱所として開局し、昭和15年12月1日に三等無集局に改定されました。現局舎は昭和26年7月21日に移転して以来同じ場所に所在します。

小名部郵便局の詳細情報

小名部郵便局は「日本国」の風景印の使用局として知られます。日本国という山は、山形県と新潟県の県境に位置し、日本海に近い立地にあります。その名前は、古くから漁師たちが船を帰港させる際の目印として利用されてきたことからも分かるように、その風景は多くの人々に愛されています。この山の名前「日本国」には複数の由来があります。一つは、古代の大和朝廷が支配地域の最北端をここまでとしたことから、「日本国」と名付けたという説です。もう一つは、将軍が捕えた鷹をこの山で献上した際に将軍が喜んで名付けたという説もあります。山頂には休憩舎や記帳場、広場などが整備されており、特に展望台からは素晴らしい景色を眺めることができます。西には日本海の粟島や佐渡島、北には鳥海山、東には月山や朝日連峰が見渡せる景観は、多くの登山愛好家にとって魅力的なものでしょう。

小名部郵便局のアクセス

所在地
〒999-7125
山形県鶴岡市小名部甲52-2

アクセス
JR東日本・羽越本線「鼠ケ関駅」から5.7km

小名部郵便局の基本情報

戦後直後から同じ局舎を使用し続けています。風情のある局舎となっています。同局の集配業務を行ってきた鼠ヶ関郵便局は干支の動物名を含む局として知られ、鼠年になると話題を集めます。

小名部郵便局の沿革
明治07.12.- 設置 郵便取扱所
明治08.01.01 五等郵便局に改定
明治19.04.26 三等郵便局に改定
明治22.03.31 廃止

昭和13.07.01 設置 郵便取扱所
昭和15.12.01 三等無集局に改定
昭和16.02.01 特定無集局に改定
書留引受局記号:8591イ
為替番号:85239

沿革は『日本郵便局名鑑 』森 寿博 編著/武田 聡 追補/鳴美、2021年より。

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