富山県射水市 放生津の新湊立町郵便局(過去の局舎記録)

新湊立町郵便局の概要

新湊立町郵便局は、富山県射水市(過去:新湊市)立町に位置し、昭和14年(1939年)に開局した歴史ある郵便局です。地元の名望家である吉倉吉雄が銀行の居抜きを購入し、新湊立町郵便局を開設しました。親子3代にわたって郵便局長職を引き継ぎ、直系で令和まで続いている数少ない局の1つです。

新湊立町郵便局の旧局舎

新湊立町郵便局の旧局舎。再開発のために解体・撤去されたため、現存しない。

新湊立町郵便局の詳細情報

新湊はかつて放生津(ほうじょうづ)として知られ、短い期間にせよ幕府の本拠地がありました。室町幕府10代将軍であった足利義材が明応2年(1493年)に明応の政変で京都を追われ、越中国射水郡放生津へ落ち延びたのです。そこで樹立した亡命政権が越中公方または放生津政権などと呼ばれます。そんな歴史ある港町の一角に新湊立町郵便局は存在します。

放生津の街並み

放生津の街並み

曳山祭と郵便局の関与

新湊では毎年10月1日に曳山祭が開催されます。この祭りは放生津八幡宮の例大祭で、国の重要無形民俗文化財に指定されています*。新湊立町郵便局の前局長は、この曳山祭の世話役の曳山総代でもあり、記念小型印の企画にも携わっています。この祭りは、県内最多の13基の曳山が並ぶ壮大なもので、地域文化の保存と発展に大きく寄与しています。郵便局がこのような地元の文化行事に関わることで、地域社会との絆を深める重要な役割を果たしています。

*新湊 曳山祭は令和5年12月にユネスコの無形文化遺産に登録されている「山・鉾・屋台行事」の構成要素の1つとして追加提案する候補に選ばれました。今後の展開が期待されます。

新湊立町郵便局の沿革
昭和14.03.11 設置 三等無集局
昭和16.02.01 特定無集局に改定

沿革は『日本郵便局名鑑 』森 寿博 編著/武田 聡 追補/鳴美、2021年より。

新湊立町郵便局の窓口

新湊立町郵便局の窓口

新湊立町郵便局の窓口(昭和の光景)

新湊立町郵便局の関係者のご厚意により、昭和の写真をご提供いただきました。これらの写真はウェブサイト上の閲覧のみとしていただき、二次使用等はお控えいただきたいと思います。

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