黄海郵便局の郵便局舎の変遷
黄海(きのみ)と読みます。岩手県東磐井郡藤沢町(ふじさわちょう)だった地域で、黄海地区は養蚕・葉煙草の生産がさかんで、製糸工場もありました。
黄海郵便局は明治34年12月20日に黄海村117番戸に開局しました。初代局長は伊東茂吉氏です。初代の局舎は木造2階建てでしたが、現存しません。ここでは2代目局舎以降の昭和5年、昭和40年、昭和63年の3代にわたる局舎を紹介します。特に2代目局舎は外壁のモルタル塗り砕石流失仕上げが美しく、レリーフがところどころに刻まれています。黄海郵便局はすでに本サイトで一度紹介していますので、こちらも併せてお読みください。
(荻田栄治さんのご厚意により収集された写真類をレトロ郵便局に掲載させていただきました)
黄海郵便局の基本情報
所在地
〒029-3311
岩手県一関市藤沢町黄海町裏30-6
黄海郵便局の沿革
明治34.12.20 設置 三等郵便局
昭和16.02.01 特定郵便局に改定
平成19.03.05 集配廃止 引継:藤沢
平成23.03.14~03.16 一時閉鎖(大震災)
*沿革は『日本郵便局名鑑 』森 寿博 編著/武田 聡 追補/鳴美、2021年より。
資料提供:荻田 栄治(おぎた・えいじ)
交通史研究者・郵趣家。1941年に岩手県江刺郡岩谷堂町(現 奥州市)に生まれる。日本郵趣協会県南支部(岩手県)結成に尽力し、支部長に就任。2004年から10年にわたり江刺市行政区長(岩谷堂3区)を務めた。主な著作に1980年『江刺の郵便誌』が処女作。近著に2018年『北上川に架かる橋』がある。