陸前高田郵便局(罹災局)の歴代局舎と変遷について|岩手県内の記録

陸前高田郵便局の郵便局舎の変遷

陸前高田郵便局は明治5年7月1日に高田郵便取扱所として高田村145番戸に開局しました。初代局長は坂井平兵衛氏です。明治8年1月1日に高田郵便局に改定され、明治17年12月15日に氷上(ひかみ)郵便局と改称されました。再び明治23年12月1日に高田郵便局と改称しています。明治29年7月17日に高田郵便電信局へ改定され、同36年4月1日に高田郵便局になりました。現在の名称になったのは、昭和31年6月10日のこと。現在の陸前高田郵便局となりました。

陸前高田郵便局

使用期間:昭和33年3月1日~昭和56年5月。場所:陸前高田市高田町字大町70-2。「新築落成式典」資料所載

陸前高田郵便局

使用期間:昭和33年3月1日~昭和56年5月。場所:陸前高田市高田町字大町70-2。「新築落成式典」資料所載

 

陸前高田郵便局

使用期間:昭和56年5月29日~震災時点。場所:陸前高田市高田町馬場前45-2。撮影時期:平成6年6月(O)

罹災後の陸前高田郵便局の様子

平成23年3月11日の東日本大震災の被害を受けた陸前高田郵便局の局舎の記録です。

東日本大震災後の陸前高田郵便局

東日本大震災後の陸前高田郵便局

陸前高田郵便局

東日本大震災後の陸前高田郵便局

陸前高田郵便局

東日本大震災後の陸前高田郵便局の内部

(荻田栄治さんのご厚意により収集された写真類をレトロ郵便局に掲載させていただきました)

罹災後の新局舎での営業

令和4年4月18日、陸前高田郵便局は罹災後の新局舎にて営業開始しました。それまでの「陸前高田郵便」から「陸前高田」の表記の消印に代わりました。参考情報として、本サイトの管理人が撮影したものを2点掲載しておきます。

令和4年4月以降の陸前高田郵便局

令和4年4月以降の陸前高田郵便局

陸前高田郵便局前の郵便ポスト。

陸前高田郵便局前の郵便ポスト。以前、竹駒郵便局敷地内にあった陸前高田郵便局郵便分室前にあった記念ポストを移設したもの。

陸前高田郵便局の基本情報

所在地
〒029-2299
岩手県陸前高田市高田町馬場前300-1

陸前高田郵便局の沿革
明治05.07.01 設置 郵便取扱所 設置名称「高田」
明治08.01.01 五等郵便局に改定
明治09.05.-「氷上」と改称
明治14.07.25 四等郵便局に改定
明治19.04.26 三等郵便局に改定
明治23.11.10「高田」と改称
明治29.07.17 三等郵便電信局に改定
明治36.04.01 三等郵便局に改定
昭和16.02.01 特定郵便局に改定
昭和31.06.10 現名称に改称
昭和33.03.01 普通郵便局に改定
平成23.03.11~03.18 一時閉鎖(大震災)

郵便分室
平成19.10.01 設置 郵便事業会社支店 設置名称「陸前高田支店」
平成23.03.12~04.24 一時閉鎖(大震災)
平成24.10.01 統合で郵便分室に

震災後の再開
令和04.4.18 新局舎にて営業開始

*沿革は『日本郵便局名鑑 』森 寿博 編著/武田 聡 追補/鳴美、2021年より。

資料提供:荻田 栄治(おぎた・えいじ)
交通史研究者・郵趣家。1941年に岩手県江刺郡岩谷堂町(現 奥州市)に生まれる。日本郵趣協会県南支部(岩手県)結成に尽力し、支部長に就任。2004年から10年にわたり江刺市行政区長(岩谷堂3区)を務めた。主な著作に1980年『江刺の郵便誌』が処女作。近著に2018年『北上川に架かる橋』がある。

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