三波簡易郵便局の概要
【情報更新】
能登半島地震の影響で一時休止となりましたが、局舎は概ね無事のようです。
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三波郵便局の沿革を辿っていくとイレギュラーなところがあります。もともと電信電話取扱所だった局所が改組され、昭和16年11月11日に特定無集局の三波郵便局として設置されました。平成2年9月1日に特定郵便局としては廃止され、平成2年9月3日に同じ局舎で三波簡易郵便局として新規に設置されたかたちです。
三波簡易郵便局の詳細情報
三波という地名は明治に入ってからのもので、明治22年4月1日 町村制の施行により、藤波村、波並村及び矢波村の区域をもって、三波村が発足したのが始まりです。昭和30年3月25日に鳳至郡宇出津町、三波村、神野村の区域の一部及び珠洲郡小木町が合併して、鳳至郡能都町が発足しました。
三波簡易郵便局がレトロ郵便局の聖地的な存在となったのは、平成19年の郵政民営化直後のCMやポスターで描かれたこと。ユニバーサルサービスを掲げる郵政の存在意義、そして懐かしさを感じさせる田舎の局舎で一躍有名になりました。さらに平成21年3月2日発行の特殊切手「ふるさと心の風景 第4集」(原画作者:原田泰治)には、1枚の切手、そしてシートの余白部分にも三波簡易郵便局が描かれました。これほどまでに1つのレトロ郵便局が大きく扱われたことはありません。また、令和2年6月15日には風景印使用局となりました。能登は風景印を目的とした郵便局めぐりを「スタンプラリー」として観光誘致の一環としても取り組んでいることから簡易郵便局でも風景印の使用局が散見されます。それでも簡易郵便局の風景印使用局は全国的にみても珍しい事例といえるでしょう。
三波簡易郵便局の背後にある丘の上には、かつて能登町立三波小学校があり、現在は廃校となっています(鵜川小学校へ統合)。平成18年3月16日に行われた最後の卒業式の時点での在校生は7人、卒業生は2人でした。春になると、教室の窓から手が届くようなところでサクラが咲き誇っていたといいます。
三波簡易郵便局のアクセス
所在地
〒927-0442
石川県鳳珠郡能登町波並20-62-1
アクセス
北鉄奥能登バス「穴水駅前」から乗車、「三波」下車、徒歩1分
三波簡易郵便局の基本情報
三波簡易郵便局は国道249号線に面しています。数百メートルほど海沿いを北東へ進んだところにはちょっとした桜の名所としても知られた波並駅があります。のと鉄道能登線の駅でしたが、平成17年に鉄道の廃止により廃駅となりました。
三波郵便局の沿革
昭和16.11.11 設置 特定無集局(電信電話取扱所を改組織)
平成02.09.01 廃止 引継:能都
三波簡易郵便局の沿革
平成02.09.03 設置 簡易局
*沿革は『日本郵便局名鑑 』森 寿博 編著/武田 聡 追補/鳴美、2021年より。