現役局舎最古の1つ|知多岡田簡易郵便局

知多岡田簡易郵便局の概要

知多・岡田簡易郵便局を語るために、伊井又兵衛が横須賀郵便局の出先として岡田郵便受取所を明治32年に開設したところまでさかのぼらなければなりません。2年後には郵便局に昇格し、翌明治35年に現在の位置に移転しました。この時にできた岡田郵便局局舎(現在の知多郵便局)は昭和41年の郵便局移転に伴い役割を終え、その後は家具屋さんの店舗、八百屋さんの倉庫として活用されましたが、平成4年に取り壊しの話が持ち上がった時に保存運動が起こり、簡易郵便局として活用されることとなりました。途中で大幅な改築を経たにせよ、明治の木造建築が現役の郵便局舎として使用されるのは極めて珍しく、「現役最古の郵便局舎の1つ」とされています。

知多岡田簡易郵便局

知多岡田簡易郵便局の詳細情報

岡田は江戸時代から戦後まで知多木綿で栄えた場所で、女工さんが増えて、故郷に便りを出したり、仕送りなどで利用されました。郵便局は簡易局として業務が再開されるとともに、平成6年には有志で「岡田街並保存会」が結成され、街並みの保存と地域の活性化のための活動が始まりました。知多市で初めて、平成25年3月29日に国の登録有形文化財(建造物)に登録されました。現在1階は、半分が簡易郵便局で、残りを観光案内所として岡田街並保存会の事務局を兼ねています。

明治44年の年賀状に押印された愛知・岡田郵便局の櫛型印

知多岡田簡易郵便局へのアクセス

所在地
〒478-0021
愛知県知多市岡田中谷8

アクセス
バス:名鉄常滑線朝倉駅下車知多バスに乗り換え、「朝倉駅前」バス停留所から、東岡田行き「岡田」バス停留所下車。

近くにある「手織りの里 木綿蔵ちた」は愛知県知多市岡田町にある知多木綿の展示体験施設。

知多岡田簡易郵便局の基本情報

知多郵便局の沿革
明治34.02.01 設置 三等郵便局 設置名称「岡田」
明治35.10.03 三等郵便電信局に改定
明治36.04.01 三等郵便局に改定
昭和16.02.01 特定郵便局に改定
昭和30.08.16 現名称に改称
昭和41.09.01 普通郵便局に改定
書留引受局記号:3603
為替番号:21123

知多岡田簡易郵便局の沿革
平成05.07.01 設置 簡易局

沿革は『日本郵便局名鑑 』森 寿博 編著/武田 聡 追補/鳴美、2021年より。

知多岡田にあるなまこ壁の蔵

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