レトロ郵便局と文化財の種類 2024.05.28 郵便局舎の鑑賞 レトロ郵便局と文化財登録制度レトロ郵便局が注目されている背景としては、国指定登録有形文化財の制度が平成8年(1996年)に始まったことが挙げられます。完成から50年を経過した歴史的建造物のうち、一定の評価を得たものを文化財として登録し、 届出制という緩やかな規制を通じて保存が図られるようになり、
若狭鯖街道熊川宿の荻野家住宅|旧熊川郵便局 2023.03.28 レトロ郵便局舎 旧熊川郵便局の概要熊川宿(くまがわじゅく)は福井県三方上中郡若狭町にある 若狭と京都を結ぶ旧鯖街道の宿場です。明治5年7月1日に熊川郵便取扱所が設置されたのが今日の熊川郵便局の始まりです。昭和53年6月20日までは集配特定郵便局でした。郵便創業時は江戸時代の問屋を務めた荻野家が郵便取扱人を務めま
黒川油田の開発とともに歩んだ重要文化財の局舎|旧羽後黒川郵便局 2022.12.30 レトロ郵便局舎 旧羽後黒川郵便局の概要大正3年(1914年)5月25日夜12時頃のことでした。日本石油五号井(三浦家所有地)から突然大量の石油が自噴し始めたのです。まもなく八郎潟の湖面の約2/3が原油で覆われました。ほどなく五号井近くに日本石油の社宅ができ、関係者約500名が暮らす大きな集落が誕生しました。地域
重要文化財 旧京都中央電話局西陣分局舎を遺す|岩元 禄 2022.06.09 逓信省技師の肖像 旧京都中央電話局西陣分局舎の概要レトロ郵便局、逓信建築を追いかけていると、逓信省技師の岩元 禄(いわもとろく)に行き着くことになります。岩元は鹿児島県生まれの建築家で、大正7年に東京帝国大学工科大学建築学科卒後、逓信省に入省しました。建築家として将来を嘱望されつつ、結核にかかり、29歳の若さで世
尾州廻船内海船船主 内田家(旧内田佐七家)|東端郵便取扱所(現・内海郵便局) 2022.05.17 レトロ郵便局舎 旧東端郵便取扱所の概要現在の内海郵便局の沿革を辿っていくと、明治7年6月に開設された東端(ひがしばた)郵便取扱所まで遡ることができます。明治12年3月に現名称に改称しました。江戸時代から明治にかけて活躍した旧内田家住宅(重要文化財)であることが注目されますが、郵便取扱所・郵便局として営業していた