旧阿倍野郵便局の概要
昭和初期の天下茶屋郵便局にはスーパーのサンディ天下茶屋店が入居しています。2階部分はかつての郵便局舎の雰囲気がよく残っています。天下茶屋は大阪市西成区にある地名です。この名前は、かつてこの地域に多くの茶屋があり、全国から旅人が集まってきたことに由来します。江戸時代には、大坂(現在の大阪)の南部、堺との間を結ぶ主要な交通の要所であり、特に参勤交代や物資輸送のルート上に位置していました。天下茶屋は、現在も交通のハブとしての役割を担っており、多くの電車やバスが交差する地点です。
旧阿倍野郵便局の詳細情報
阿倍野郵便局は大阪市阿倍野区に位置しており、その歴史は明治時代にまで遡ります。最初に「天下茶屋」という名称で明治40年(1907)に三等無集局として設立されました。その後、明治45(1912)年に特定三等郵便局に改定され、集配業務が開始されました。大正8(1919)年には更なる昇格を遂げ、二等郵便局になりました。1941年には普通郵便局に改定され、第二次世界大戦後の昭和20(1945)年に現在の阿倍野郵便局として、新たな地に移転し名称も新しくなりました。
旧阿倍野郵便局のアクセス
所在地
〒557-0014
大阪府大阪市西成区天下茶屋1丁目9
アクセス
徒歩:阪堺電気軌道阪堺線「松田町駅」から1分、南海電気鉄道・大阪市高速電気軌道「天下茶屋駅」から7分
阿倍野郵便局の基本情報
天下茶屋郵便局は敗戦直後に阿倍野郵便局に改称・移転しました。
所在地
〒545-8799
大阪府大阪市阿倍野区阪南町1-47-16
阿倍野郵便局の沿革
明治40.03.16 設置 三等無集局 設置名称「天下茶屋」
明治45.05.06 特定三等郵便局に改定、集開
大正08.09.26 二等郵便局に改定
昭和16.02.01 普通郵便局に改定
昭和20.09.16 現名称に移転改称
*沿革は『日本郵便局名鑑 』森 寿博 編著/武田 聡 追補/鳴美、2021年より。