稲瀬郵便局の郵便局舎の変遷
稲瀬郵便取扱所は昭和5年4月21日の開局時に下台19番地に新築されました。しかし昭和12年3月1日に三等郵便局に改定され、集配業務・電報配達業務も開始したため、局舎が狭隘化しました。そのため、昭和13年10月に広岡1番地に新築・移転しました。昭和16年2月1日には特定郵便局に改定され、昭和30年10月末まで特定集配局として通信インフラを担いました。
江刺郡稲瀬村(新)は、明治22年4月1日に稲瀬村(旧)の一部と照沢村が合併して村制を開始しました。昭和30年2月10日に岩谷堂町・伊手村・愛宕村・田原村・玉里村・広瀬村・藤里村・梁川村・米里村と合併し、江刺町となりました。同年7月10日、江刺町と北上市の境界が変わりました。そのため、現在の奥州市江刺稲瀬および北上市稲瀬町にあたる地域となっています。
昭和・平成以降の稲瀬郵便局の様子
(荻田栄治さんのご厚意により収集された写真類をレトロ郵便局に掲載させていただきました)
稲瀬郵便局の基本情報
所在地
〒023-1132
岩手県奥州市江刺稲瀬広岡1
稲瀬郵便局の沿革
昭和05.04.21 設置 郵便取扱所
昭和12.03.01 三等郵便局に改定
昭和16.02.01 特定郵便局に改定
昭和30.11.01 集配廃止 引継:岩谷堂
*沿革は『日本郵便局名鑑 』森 寿博 編著/武田 聡 追補/鳴美、2021年より。
資料提供:荻田 栄治(おぎた・えいじ)
交通史研究者・郵趣家。1941年に岩手県江刺郡岩谷堂町(現 奥州市)に生まれる。日本郵趣協会県南支部(岩手県)結成に尽力し、支部長に就任。2004年から10年にわたり江刺市行政区長(岩谷堂3区)を務めた。主な著作に1980年『江刺の郵便誌』が処女作。近著に2018年『北上川に架かる橋』がある。