旧兜沼郵便局の概要
明治36年に梅村庄次郎以下12戸の岐阜団体が兜沼に入植したのが、北海道豊富町の始まりでした。大正7年6月に三等局の上上佐呂別郵便局が置局されました。兜沼郵便局に改称されたのは昭和12年のことです。兜沼は上サロベツ原野の最北端に位置する湖沼で、近くにはキャンプ場もあります。現存する旧局舎は梅村幸久三が昭和9年に木造1階建の局舎を新築したもので、住居も兼ねていました。昭和56年まで郵便局として使用したのち、平成4年6月に部分改修し、豊富町郷土資料室兜沼資料室として一般公開しています。
旧兜沼郵便局の詳細情報
旧兜沼郵便局舎は正面のデザインは地名にちなんだ「兜造り」(関東甲信越地方に多く見られる民家の形式)をモチーフにしたものと考えられ、外壁の色合いもまさに「兜」を思わせます。日本テレビ系にて平成21年8月25日に放送された開局55 年記念特別ドラマ「霧の火-樺太・真岡郵便局に散った9人の乙女たち」(市原悦子, 香里奈, 福田麻由子, 草笛光子, 名取裕子)のロケで使用されたことがあります。
旧兜沼郵便局(兜沼資料室)のアクセス
所在地
〒098-4100
北海道天塩郡豊富町字上サロベツ3863
アクセス
電車:JR宗谷本線「兜沼駅」から徒歩で約3分
兜沼郵便局の基本情報
旧局舎のすぐ隣が現役郵便局となっています。
所在地
〒098-4100
北海道天塩郡豊富町兜沼
兜沼郵便局の沿革
大正 07.06.01 設置 三等郵便局 設置名称「上佐呂別」
昭和 12.12.10 現名称に改称
昭和 16.02.01 特定郵便局に改定
平成 19.03.19 集配廃止 引継:幌延
書留引受局記号:9987
為替番号:98037
*沿革は『日本郵便局名鑑 』森 寿博 編著/武田 聡 追補/鳴美、2021年より。