木村勝の原画資料「新動植物国宝 40円陽明門」

木村勝の原画資料

昭和の日本切手を熱心に集めている方であれば、昭和切手をはじめ、戦前から戦後にかけて数多くの切手原画を手がけた木村勝の名をご存じかもしれません。画家木村勝(きむら・まさる)氏は、明治34年(1901)6月15日、福島県中村町 (現在の相馬市)にて出生し、画家として活動していました。昭和3年(1928)2月20日に逓信博物館勤務の切手技芸官になり、多くの切手原画を手がけましたが、昭和62年(1987)6月28日に死去しています。特に戦前から戦後にかけて、切手やはがきの原画の企画、作画の主管者として活躍し、原画作品の数は120種を超えていますが、資料の大部分は金子一郎氏によって福島市資料室に寄贈されました。

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「新動植物国宝 40円陽明門」の原画制作過程

ここでは木村勝文書(原資料)の一部を所有する斎享(さい・とおる)氏の厚意によって、「新動植物国宝 40円陽明門」の原画決定までの時系列的な流れのわかる資料をカラーで紹介します。木村氏は非常に几帳面なため、多くのメモを残しています。「新動植物国宝(ローマ字入り)40円切手」の原画作成については、資料が入っていた3通の大判封筒にメモが残されており、それは原画作成のプロセスを伝えるものとなっています。ただし、そのメモでは、スケッチの頁番や出来事が合致するようには記述されていませんので、斎亨氏の推測も交えながら読み解いた解説を付したかたちで紹介いたします。

木村勝の「陽明門40円」エッセイ2

木村勝の「陽明門40円」エッセイ3

木村勝の「陽明門40円」エッセイ4

木村勝の「陽明門40円」エッセイ5

木村勝の「陽明門40円」エッセイ6

木村勝の「陽明門40円」エッセイ7

木村勝の「陽明門40円」エッセイ8

木村勝の「陽明門40円」エッセイ9

資料所有者:斎享氏
初出:「木村勝の原画資料・第1回 新動植物国宝 40円陽明門」(『郵趣研究 第94号』、日本郵趣協会、2010年6月)

 

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