養蚕で栄えた阿武隈川左岸の集落にある旧耕野郵便局

旧耕野郵便局の概要

耕野(こうや)郵便局と読みます。かつての伊具郡(いぐぐん)耕野村は現在、宮城県伊具郡丸森町の一部で、平成24年(2012年)の町村合併により丸森町の大字となりました。地名の由来は、山間部にあり、平地が少ない地形から斜面に棚田を造って耕作していたことによるとされています。明治時代の町村制施行時に耕野村として単独で自治体を形成しました。その後、昭和29年(1954年)に丸森町などと合併して新たに丸森町が発足し、耕野はその一部となりました。耕野地区は阿武隈川左岸に位置し、山間部に点在する集落が特徴的です。かつては養蚕が産業の中心でしたが、平成の終わり頃に完全になくなったようです。干し柿とタケノコが特産品といいます。

旧耕野郵便局

旧耕野郵便局の詳細情報

耕野郵便局は宮城県伊具郡丸森町に位置しており、昭和12年(1937年)4月1日に郵便取扱所として設置されました。その後、昭和15年(1940年)12月1日に三等無集局に、昭和16年(1941年)2月1日に特定無集局にそれぞれ改定されています。しかし、平成2年(1990年)3月31日に廃止され、業務は大張に引き継がれました。

耕野簡易郵便局は平成2年(1990年)4月2日に簡易局として新たに設置されました。平成21年(2009年)4月1日から9月27日にかけて、平成23年(2011年)3月14日から4月29日にかけて、そして平成23年(2011年)5月2日に一時閉鎖されました。これは、平成23年の一時閉鎖が東日本大震災の影響によるものでした。その後、平成25年(2013年)10月28日に移転と再開が行われました。

郵便局を長年見守ってきた旧局舎のオーナーによると、局舎は昭和12年(1937)に梁川町の大工さんにわざわざ頼んで作ってもらったということです。丸森町に統合する前は、養蚕業が盛ん今は柿、たけのこをとって暮らしている。干し柿が特産。文化財に指定する話も持ち上がったものの、日常で使ったり、孫が遊びに来たときの寝室として個人利用するかたちで残していきたいということです。

旧耕野郵便局のアクセス

所在地
〒981-2303
宮城県伊具郡丸森町 耕野門ノ内

アクセス
丸森町民バス「阿武隈急行線丸森駅」肱曲線 キャンプ場入口行に乗り、「公園入口」で下車、大耕線 丸森病院前行に乗り換え、「寺前」下車、徒歩1分

耕野簡易郵便局の基本情報

ピンク色の旧局舎がのどかな農村と調和していてよい雰囲気でした。

所在地
〒981-2303
宮城県伊具郡丸森町耕野登花西26-3

耕野郵便局の沿革
昭和12.04.01 設置 郵便取扱所
昭和15.12.01 三等無集局に改定
昭和16.02.01 特定無集局に改定
平成02.03.31 廃止  引継:大張
書留引受局記号:調査中
為替番号:81217

耕野簡易郵便局の沿革
平成02.04.02 設置 簡易局
平成21.04.01~09.27 一時閉鎖
平成23.03.14~04.29 一時閉鎖(大震災)
平成23.05.02 一時閉鎖
平成25.10.28 移転、再開

沿革は『日本郵便局名鑑 』森 寿博 編著/武田 聡 追補/鳴美、2021年より。

関連記事

アーカイブ

2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  
TOP