北海道の旧駅舎を再利用した局舎|万字仲町簡易郵便局

万字仲町簡易郵便局の概要

万字仲町簡易郵便局は昭和40年3月30日に開局した局で、万字炭山の労働者や家族、農業従事者などに利用されてきました。万字線(国鉄)の旧万字駅が万字仲町簡易郵便局として再利用されており、鉄道窓口をそのまま郵便局舎として使用しています。 地方公共団体を受託者とする簡易郵便局で、岩見沢市の職員の方が業務を行っています。

ウグイスや虫の鳴く声が響く人里離れた静かな現役の簡易郵便局ながら、北海道でよく見かける現役営業線のように、局舎の前には美しい色とりどりの花が植えられたプランターが飾られていました。局舎の裏手に回ると、かつての駅ホームに降りる階段がそのまま残っていましたが、背丈の高い草が生い茂り、かつての鉄道駅まではたどり着けませんでした。 万字駅の駅名標が掲げられていた壁面には郵便局の「〒」のプレートが取り付けられ、庇の下の木製プレートには「万字バス待合所」と筆書きされています。駅前のロータリーはかなり広いスペースが取られ、大型バスも余裕をもって転回できることでしょう。振り返って正面に見えるのは「考禅寺」という寺院でした。

国鉄万字駅の駅舎を利用した万字仲町簡易郵便局

国鉄万字駅の駅舎を利用した万字仲町簡易郵便局

万字仲町簡易郵便局の詳細情報

現在、岩見沢市(かつての北海道空知郡栗沢町)となっている山間部には、独立系の炭鉱会社(朝吹家)が明治時代に開発した炭田がありました。明治36年に北海道炭礦汽船株式会社(北炭)に事業譲渡されたのちも、かつての朝吹家の家紋の卍(万字)をつけて万字炭鉱と名付けられ、難工事の末、大正3年11月11日に志文(岩見沢の隣駅)と万字炭山を結ぶ万字線が開通しました。炭鉱従業員とその家族、もともとの農業従事者などが住む万字地区が形成され、昭和30年代中頃には約5,000人が暮らしていましたが、昭和51年の台風6号による出水事故のため主力坑道が水没し、そのまま復旧することなく閉山が決定されました。利用者の激減した万字線も昭和60年3月31日に廃線となりました。かつての万字炭鉱は万字炭山森林公園として整備されています。

万字仲町簡易郵便局と国鉄万字駅の階段

万字仲町簡易郵便局と国鉄万字駅の階段

万字仲町簡易郵便局のアクセス

所在地
〒068-3153
北海道岩見沢市栗沢町万字仲町129-3

アクセス
「岩見沢IC」から約30分
「万字バス待合所」バス停から徒歩1分

万字駅跡碑には、隣の万字炭山駅、美流渡駅が記されています。

万字仲町簡易郵便局と万字駅跡碑

万字仲町簡易郵便局と万字駅跡碑

郵便局前の通り

万字仲町簡易郵便局の基本情報

万字仲町簡易郵便局の沿革
昭和40.03.30 設置 簡易局

沿革は『日本郵便局名鑑 』森 寿博 編著/武田 聡 追補/鳴美、2021年より。

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