5桁の郵便番号は何を表しているの?|昭和43年

郵便番号制度の開始

昭和43年7月1日から郵便番号制度がはじまりました。3桁か5桁で構成されたもので、最初の2桁は都道府県市区などの行政区画、3桁目は地区の郵便局を表しています。そして必要に応じて4桁目と5桁目には、末端の郵便局や私書箱を表す番号が追加されました。仕組みは一定の位置に五つの赤い枠を封筒やはがきに印刷しておいて、そこに数字を書いてもらうものでした。機械は枠の位置を確認し枠内の数字を光学的に読み取り、記憶装置の辞書と比較して数字を判断しました。郵便番号を実施する目的は、宛名を読まずに数字だけで集配局まで区分できるようにすることということになります。

郵便番号がスタートしたその日、東京中央郵便局に東芝製の郵便番号自働読取区分機が設置され運用がはじまりました。区分機はビデコンカメラ方式で、一分間360通という速度で区分していきます。人の7倍のスピードといわれました。翌年には、フライングスポット方式による日本電気製の区分機も登場します。

郵便番号自働読取区分機の配備状況

東京中央郵便局に郵便番号自働読取区分機2台が導入されたのは昭和43年7月でした。全国に配備された区分機は5年目に35局63台になり、10年目には69局101台までに増加しました。その性能も上がり、昭和50年代半ばになると、印字した郵便番号も読み取る区分機が実用化され、手書き・印字の混在した郵便物をいっぺんに処理できるようになりました。また、昭和63年には切手の発光検知も色検知も両方できる自動取揃押印機も完成します。平成元年には漢字で書かれた住所を認識できる新型読取区分機も完成しました。

平成3年以降の展開

平成3年には新型の発光切手も登場しました。従来の燐光インキを加刷する方式ではなく、新たな技術で切手が発光するものが開発されました。検知上、寸法やデザインなどの制約がなくなり、その上、カラーコピーを使った偽物も排除できるようになりました。記念切手は平成3年11月以降、普通切手では平成6年以降のものはこの新型の発光切手になっています(例外あり)。

封筒と女性のイメージ

文:近辻喜一(ちかつじ・きいち)

近辻喜一さん郵便史研究会会長。『新版・明治郵便局名録』(鳴美、2015年)校訂者として知られ、一般の方にも親しみやすい郵便史の解説で定評がある。多摩地域を中心とする郷土史研究者としての顔も持つ。

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