「郵便局」は明治8年から

創業時点は郵便役所・郵便取扱所

日本に「郵便局」ができたのはいつからかご存じでしょうか。日本の郵便が明治4年3月1日(1871年4月20日)に東京大阪間で始まったのは有名ですが、創業時点で設置されたのは3つの郵便役所と62の郵便取扱所で、当初は「郵便局」ではありませんでした。全国各地にあった郵便取扱所がすべて郵便役所となったのは、明治7(1874)年1月のことであり、郵便事業を担う駅逓寮が内務省に移管されたのと同じタイミングでした。この時点でも「郵便局」という名称はまだ出てきません。

日坂宿最後の問屋役を務めた伊藤文七翁の自宅(静岡県掛川市)。施設一部が郵便創業時の郵便取扱所となった。

「郵便局」は明治8年から

全国的に「郵便局」となったのは明治8(1875)年1月1日のことです。それまで全国各地にあった郵便役所が一斉に改称されたことになります。この日がちょうど日米間の外国郵便が開始された日と同じなのは偶然ではありません。明治6年8月6日にワシントンで調印された日米郵便交換条約の日本語版にある名称「郵便局」(Post Office)に合わせたものとされます。郵便局という一般に親しまれている名称がPost Officeに対応する条約中の言葉によるものというのは興味深い話と思われます。

外国郵便創業局の横浜港郵便局(入口)

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