旧伏見郵便局の概要
伏見郵便局(岐阜)は明治9年に五等郵便局として設置されましたが、明治19年3月31日をもって廃止されました。その後、新設の三等郵便局(無集配)として昭和8年3月26日に設置されました。請願による置局で、窓口業務が中心の小規模な郵便局舎でした。昭和18年3月22日から通話事務が行われました。開局当初から集配は兼山郵便局が行ってきましたが、昭和31年11月1日から集配受持局は御嵩郵便局に変更しています。この小さなかわいらしい局舎は昭和46年5月16日まで使用されたのち、郵便局としての役割を終えました。
旧伏見郵便局の詳細情報
伏見宿は中山道の江戸から50番目にあたります。伏見宿は木曽川の流れの変化によって、土田宿は廃宿となり、新たに17世紀末にできた宿場町です。伏見宿から次の太田宿までのあいだには、中山道の三大難所として知られる今渡の渡し場があります。松屋山田家は伏見宿にあって江戸末期から醸造業を営んでいたことで知られます。平成25年に登録有形文化財となった際に棟札が見つかり、主屋が明治30年にできたことが判明しました。平成28年には改修工事を終え、木造二階建て・瓦葺の主屋はカフェとなり、モルタル塗・洋風意匠の旧郵便局(昭和8年増築)は「中山道ゆったり伏見宿」(観光案内所)として活用されています。
旧伏見郵便局(中山道ゆったり伏見宿)のアクセス
中山道ゆったり伏見宿を運営する藤岡マリ子さんが「旧局舎を利用して地域への恩返し活動」と語るのがとても印象的でした。令和の時代にあって、大正・昭和の街道の息遣いが聞こえてくるようです。
所在地
〒505-0125
岐阜県可児郡御嵩町伏見924-1
アクセス
名鉄広見線「明智駅」から徒歩12分
伏見郵便局の基本情報
所在地
〒505-0126
岐阜県可児郡御嵩町上恵土850
伏見郵便局の沿革
明治09.-.- 設置 五等郵便局
明治17.02.- 四等郵便局に改定
明治19.03.31 廃止
昭和08.03.26 設置 三等無集局
昭和16.03.26 特定無集局に改定
書留引受局記号:3952ア
為替番号:24211
*沿革は『日本郵便局名鑑 』森 寿博 編著/武田 聡 追補/鳴美、2021年より。
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