初めての記念切手発行はいつ?|明治27年

明治銀婚記念発行の経緯

明治27年3月9日、明治天皇の大婚二十五年祝典が盛大に挙行されました。その準備の進むなか、横浜在住の一外国人の投書をきっかけに、記念切手を発行すべしとの機運が急速に高まり、印刷局は2週間という超短納期*で、無事、記念切手の製造を完了しました。国内書状用の2銭切手と外国書状用の5銭切手の2種類で、普通切手2枚分の横大型の切手となりました。横浜局の欧文初日印を押印したシートが郵趣界に現存します。

*祝典まで1か月を切るなか、印刷局は不眠不休で作業にあたり、通常1~2か月はかかる原版を5日で仕上げたのはよく知られたエピソードです。
*菊花紋の周りには “IMPERIAL WEDDING 25 ANNIVERSARY”と発行趣旨が表記されています。

文:近辻喜一(ちかつじ・きいち)

近辻喜一さん郵便史研究会会長。『新版・明治郵便局名録』(鳴美、2015年)校訂者として知られ、一般の方にも親しみやすい郵便史の解説で定評がある。多摩地域を中心とする郷土史研究者としての顔も持つ。

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